アルピーヌF1で復帰を果たすフェルナンド・アロンソは、先月の自転車での事故で顎を骨折したにも関わらず、今までで最高の状態”にあると強気だ。2回のF1ワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソの2年ぶりのF1復帰は、2021年のF1世界選手権で注目のストーリーのひとつであり、アロンソは2005年と2006年にタイトルを連覇したエンストンのチームでエステバン・オコンとチームを組む。
F1復帰に向けて順調に準備を進めていたフェルナンド・アロンソだったが、2月11日にスイスで自転車でのトレーニング中に事故に巻き込まれ、上顎を骨折し、前歯2本が折れ、矯正手術を受けた。スイスで回復とトレーニングに取り組んでいるフェルナンド・アロンソは、英国への厳しい渡航制限もあり、アルピーヌF1の2021年F1マシン『A521』の新車発表イベントを欠席したが、復帰に先立って、自身のフィジカルおよびメンタル面の強さについて語った。「気分は最高だし、フィジカル的にもメンタル的にもこれまでで最高の状態にある」とフェルナンド・アロンソはコメント。「この復帰に向けてかなり前から準備をしてきたけど、新鮮なモチベーションがある。準備は整っている!」「通常、グリッド上のすべてのドライバーは新しいマシンのすべてを最適化するには3~4レースかかると思う。チームを移籍したり、F1に新たに入ってくるドライバーはもう少しかかるかもしれない」「100%までスピードを上げるには、少なくとも最初の数レースはかかる可能性があるけど、それは誰にとっても同じだ。また、数週間前に自転車事故で小さな妨げがあったけど、幸いなことに準備とフィットネスに影響はないし、準備はできている」フェルナンド・アロンソは、F1から離れていた2年間の間に、ダカールラリー、WEC(FIA 世界耐久選手権)、インディ500など、他のモータースポーツシリーズに参戦。その経験が鍵を握ると考えている。「より完成されたドライバーになった」とフェルナンド・アロンソは語る。「自分を新しい限界に追い込むときや、快適ゾーンから外れるときは、常に学ぶことがある。間違いなく、僕は2年前よりも能力があるドライバーになった」「ドライバーとしてさらに向上したい。僕はこの2年間、スポーツから多くのことを学んだ。これらを統合してF1に適用したいと思っている。たとえば、レースのさまざまな哲学、運転技術、労働倫理へのアプローチなどにおいてね」「結果に関しては、予測するのはとても難しい。昨年はミッドフィールドが非常に拮抗していたし、今年も何が起こるかわからない」