フェルナンド・アロンソは、F1を離れてすぐの2019年序盤にF1復帰のオファーがあったが、自身のプランと衝突するため断ったと語った。ルノーF1は7月8日(水)、2021年にマクラーレンF1に移籍するダニエル・リカルドの後任としてフェルナンド・アロンソと2年契約を結んだことを発表。大きな話題を呼んでいる。
フェルナンド・アロンソは、2018年シーズン限りでF1を離れていたが、すでに2020年のF1復帰について2019年シーズンの早い段階からオファーがあったと明かす。「最初のオファーは2019年にあった」とフェルナンド・アロンソは Cope にコメント。「2018年でF1を離れたけど、2019年の4~5戦目くらいに最初のオファーを届いた」 「F1はサッカーと似ていて、1回のレースで結果が出せなかったし、重大なミスを犯したりすると、すぐに緊張が高まる。F1チームのリーダーたちは頻繁にF1外にいるドライバーに探りを入れて、状況を確認している」「僕たちのところにもその年に2020年にレースをしないかという話があった。でも、僕たちにはそのような計画はなかった」フェルナンド・アロンソは今年初旬にダカール・ラリーに参戦。8月にはマクラーレンからインディ500に参戦する。当初、フェルナンド・アロンソは、F1に予算制限や新世代マシンなどの新しいレギュレーションが導入されてチーム間の実力差が平等化されることが期待される2021年にF1復帰をターゲットにしていたが、新型コロナウイルス危機によって2022年に1年延期されている。フェルナンド・アロンソは、ルノーF1との交渉がスタートしたのは2019年シーズンの最終戦だったと語り、また、今シーズン途中にダニエル・リカルドと交代して復帰を果たすという報道は間違いだと述べた。「ルノーF1と最初に話をしたのは去年の11月のアブダビだった」とフェルナンド・アロンソは語る。「2018年に僕は新しいレギュレーションが導入される2021年に復帰できるようにドアをオープンにしていた。新型コロナウイルスによって1年延期されてしまったけど、それによって改めて考え直したり、テーブルに全てを並べてみることができた。最終的に復帰したいという決断に至った。僕は強いし、来年にむけてモチベーションがある」「2~3週間前には今週発表することで合意に至っていた。先週、僕が今シーズン中にリカルドと交代するという報道があったけど、2020年に僕が走るのは単純に不可能だ。僕にそのつもりはないし、チームにもない。それは間違いだ」 「ダカール以降、様々な臆測が流れていたし、僕がフェラーリに復帰するとか、ルノーに復帰すると噂されていた。遅かれ早かれ誰かが正解を出していたと思うけどね。僕は落ち着いていたし、なるようになると思っていたので、その日が来たことをうれしく思う」 チャンピオンチームのメルセデスF1はルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスの二人とも今シーズン末で現行契約が満了するが、フェルナンド・アロンソはメルセデスF1からのオファーなかったと語る。「メルセデスからのオファーはなかった。彼らは誰もが目を閉じたままでも契約書にサインしたいと思うようなチームだ。すぐに勝てるクルマが手に入るからね」「でも、僕にはルノーF1からオファーがあったし、成功するためのコミットメントと願望を感じることができた。ルノーF1が再び成功できるかどうかは僕たちにかかっている。でも、エキサイティングなことだと思っている」フェルナンド・アロンソは、2018年末にF1を離れた後、トヨタからFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦し、ル・マン24時間レースを2連覇するとともにタイトルを獲得。また、デイトナ24時間レースやインディ500にも参戦している。そのような他のカテゴリーに参戦した経験によって、2021年は今までで最も良い状態でF1に復帰できるとフェルナンド・アロンソは考えている。「競争レベルで言えば、F1を離れた2018年よりも良いドライバーになっていると思う」とフェルナンド・アロンソはコメント。「単純にドライブしたクルマの数、これまでの人生で重ねてきた経験によってね。デイトナで夜間に視界の悪い夜間にレースをしたり、ダカールを走ったり、ル・マンを走り・・・」 「僕が取り組んだチャレンジの多くは、僕にとって完全に新しく、安全地帯の外にあるドライビングや条件が必要だった。ゼロから多くのことを学んだし、同時にレーシングカーのニーズに合わせて今まで異なるドライビングスタイルを向上させることができた。以前にF1にいた頃よりもより完全になって戻ることができると思う」