フェルナンド・アロンソは、F1アブダビGPのレース後に即興で3台同時の感動的なドーナツターンで送り出してくれたルイス・ハミルトンとセバスチャン・ベッテルの粋な計らいに感謝の意を表した。F1アブダビGPで17年間のF1キャリアに一旦ピリオドを打ったフェルナンド・アロンソ。レース後のクールダウンラップで、ハミルトンとベッテルと3人のワールドチャンピオンによるドーナツターンを披露して感動的なフィナーレを演出したが、それは即興で行われたことだったと明かした。
「あのインラップは実は即興だったんだ。事前に予定されたことではなかった」とフェルナンド・アロンソは説明。「ターン8で彼らがドーナツをやっているのが見えたし、上位勢に追いついた。そうしたら、一台が左、一台が右に並んで、そのままスタートフィニッシュラインまで一緒に走っていったんだ」「彼らの粋な計らいにとても感謝している。チェッカーフラッグで祝えたのも嬉しかったね」今週末は、ドライバーブリーフィングの装飾を含め、2度のF1ワールドチャンピオンの功績を称える様々なセレモニーが行われたが、フェルナンド・アロンソは少し圧倒されていると認める。「いろいろと見て、消化するにはまだ数日必要だ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「チーム、リバティメディア、F1が僕のためにたくさんのことを準備してくれたけど、まだ自分の時間が作れていないんだ」「部屋に入るたびに携帯には何百、何千ものメッセージが届いているのが見えたけど、椅子に座るたびに誰かがドアをノックしてきて、また新たな人に会うために出て行って話さなければならなかった」「だから、昨日の夜と午前中は時間がなかったし、魔法のような週末を実感するにはちょっと時間が必要だ」フェルナンド・アロンソは11位でレースを完走。ケビン・マグヌッセンを抜くたびに3度シケインをカットする捨て身の攻撃を仕掛けたがギャップを縮めることができず、最終的にペナルティを科せられた。10位でフィニッシュできれば1900ポイントを獲得できたアロンソだったが、1899ポイントで一旦F1キャリアを終えることになった。2020年にF1復帰の可能性を除外していないフェルナンド・アロンソだが、何も保証できるものはないと語る。「今は復帰のことは考えていない。それは確かだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「でも、来年どう感じるかは自分でもわからない。今は休みが必要だし、2019年は違ったチャレンジが必要だ」「僕はインディ500でトリプルクラウンを争いたいし、他のアイコニックなレースもやってみたい。デイトナかもしれないし、他にもやれることはある」「でも、2020年はフルカレンダーで何かをする必要があると感じるかもしれない。インディカーかもしれないし、F1かもしれない。わからないけどね」「復帰の時期だと感じるかもしれないし、来年かなり楽しむことができて戻ってこないかもしれない」