フェルナンド・アロンソは、F1カナダGPでのマクラーレン・ホンダのライバルに対する直線スピード不足は“危険なレベル”だったと述べた。F1カナダGP決勝でのフェルナンド・アロンソのスピードトラップの数値は、トップのセバスチャン・ベッテルの344.1km/hに対して、317.6km/hと26.5km/hも遅かった。
フェルナンド・アロンソは70周のレースで第1スティントを42周まで引っ張ったが、他のマシンに繰り返し抜かれた。それでも、終盤は10番手まで順位を上げたが、ポイント獲得目前の残り2ス輸でホンダのF1エンジンがブロー。シーズン初ポイントの可能性が消えた。「パワー不足によって、レース自体すでに十分に厳しかった」とフェルナンド・アロンソはコメント。「彼らはストレートの途中で僕を抜いていった。こんなにスピード差があるのは危険でさえある」すでに2週間前のF1モナコGPでフェルナンド・アロンソのパワーユニットのMGU-Hとターボチャージャーは5基目が投入されており、今回の故障によって次戦アゼルバイジャンGPではグリッドペナルティによって後方からのスタートになるとアロンソは確信している」「今日はポイントを失っただけでなく、もうひとつのレースも失った。バクーでは最後尾からのスタートになるだろう。モナコでジェンソンがパワーユニットを交換して、最後尾からスタートしているからね」「僕たちはここでパワーユニットを失った。バクでもまた最後尾スタートだ。素晴らしい状況ではないのは確かだ」14位でレースを終えたチームメイトのストフェル・バンドーンは、エンジンのパワー不足だけでなく、燃料をセーブしなければならないことも状況を厳しくしていると語る。「難しいレースだったけど、スタートする前からだいたいわかっていたことだ」とストフェル・バンドーンはコメント。「ストレートでそれがわかっていたし、今日僕たちがセーブしなければならなかった燃料量も本当に僕たちを傷つけた」「今日の僕たちはほぼ無防備だった。僕たちには防御するためのパワーがない」「僕たちは後ろのクルマを抑えるために工夫する必要があるけど、そうすると、すべてがとても難しくなってしまう」「そういうときにやれることはあまりない。そうだね、不満を言うことはできる」「でも、最終的には自分の仕事を全うするのみだ。ただ、実際にライバルチームとレースできるようになるために、早急に改善できることを願っている」フェルナンド・アロンソは、リタイア後、グランドスタンドへとよじ登り、ファンの間をかき分けてピットへと戻った。それはファンにグローブを投げようというアイデアから自然に生まれたことだとアロンソは説明した。「あそこの人々にグローブをあげたいと思ったんだけど、グランドスタンドがあまりには離れていたので、グローブを投げても届かないと思ったんだ」「それで、僕はよじ登ってグローブを投げた。でも、いったんそこに行ったら、離れることができなくなった」「カナダに来るたびにファンのみんなから本当に多くの応援をしてもらっているので、彼らに何かお返しするべきだと感じたんだ」関連:フェルナンド・アロンソ、ポイント目前の残り2周でリタイア / F1カナダGP
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