フェルナンド・アロンソは、9月までにグランプリで勝利できるのであれば、2018年もマクラーレン・ホンダに残留すると語った。フェルナンド・アロンソは、2015年にマクラーレン・ホンダに加入して以降、まだ表彰台フィニッシュを達成できていない。そして、チームとの契約は今シーズン末で期限切れとなる。
F1カナダGPの木曜記者会見に出席したフェルナンド・アロンソは「僕たちは勝たなければならない」と述べた。「9月までに勝つか、それに近いことができるようになれば、僕は決断し、残留するだろう」フェルナンド・アロンソのコメントは、ホンダの能力について“深刻な懸念”を抱いており、チームは“限界に近づいている”と述べたマクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンに続いてのもの。ザク・ブラウンは、今週末のカナダGPで約束されていたエンジンアップグレードの準備ができていないことを最近になって伝えられたと述べ、ホンダがそれをいつ導入できるかも言うことができないことに不満を述べている。そして、マクラーレンはホンダに対して90日の最終期限を通告したと報じられている。単純計算ではそれは9月となる。9月までに勝てなかった場合、マクラーレン・ホンダを離れるのは間違いないかと質問されたフェルナンド・アロンソは「先のことはわからないし、来年のことを決断するのに6月のこの段階で100%ということはありえない。まだ考え始めてもいないからね」とコメント。「僕たち全員が勝ちたい。昨日のザクのコメントは、たぶん皆さんがザクに言ってほしいと思っていたことだろうね。彼は勝って、マクラーレンを再びチャンピオンシップを争えるポジションに立たせたいと考えている。3年が経ち、僕たちはそのようなポジションにはいない。だから、状況を変えなければならない。チームのためにそう思っている」「彼と同じように僕も勝ちたい。僕はワールドチャンピオンになりたいからこのプロジェクトに加わった。そして、僕たちはそのポジションにいない。状況に変化が見られず、競争的なポジションにいないようであれば、プロジェクトを変えようと思うものだ」「それが今の僕に言える全てだ。9月か10月に自問するまでは、100%のことは何も言えない。ずっと言い続けている通り、決めるのは夏休み後だ。僕はとてもオープンに捉えているし、夏が終わったらベストな決断を下したいと考えている」 フェルナンド・アロンソは、インディ500に参戦するためにF1モナコGPを欠場した。しかし、インディ500の経験はF1での将来についての考えに“それほど”影響を与えていないとフェルナンド・アロンソは語る。「僕の最大のプライリティは、3回目のワールドチャンピオンを獲得することだ。僕はこの16年間にわたってF1カーをドライブするために自分のスキルを磨いてきた」とフェルナンド・アロンソはコメント。「僕が一番うまくドライブできるのは今もF1だ。でも、他のどんなカテゴリー、どんなタイヤ、どんなルールでも、クルマに飛び乗れば競争力を発揮できる自信はある」「将来のことを恐れてはいない。ここで成功できず、3度目のタイトルが獲れなかったとしても、僕はモーターレースが大好きだし、どんなシリーズでもレースをすることができる。そして、自分がどんなシリーズでも勝てることを知っている」また、フェルナンド・アロンソは、F1カレンダーが大幅に拡大されるなら、F1に残りたいとは思わないだろうと述べた。2018年は21戦のカレンダーが計画されているが、F1の新オーナーであるリバティ・メディアは、長期的にレース数を増やしていきたいとの意向を示している。年間25戦に達したらF1を引退するかと質問されたフェルナンド・アロンソは「そうだね」とコメント。「僕がスタートしたときは、カレンダーは17戦だったし、それに加えてテストがあった。今は年々レース数は増え続けている。かなり厳しい数だ」「キャリアのこの段階を迎えて、僕はF1でより多くのシーズンを走るよりも、人生のクオリティの方がより重要だと考えている」「ここ数年のようにカレンダーがこのまま20~21戦くらいであれば、続けていくことに不満はない。でも、NASCARのように増加するようであれば、それは僕のためではない。他のドライバーにとっては良いかもしれないけどね」