フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダに競争力があったらインディ500の参戦を考えることはなかったと認める。フェルナンド・アロンソは、F1のビッグイベントであるモナコGPを欠場してまで、世界三大レースのひとつであるインディ500を制するという夢を追うことを選んだ。
F1バーレーンGPの木曜記者会見に出席したアロンソに、もし現時点でマクラーレン・ホンダに競争力があり、優勝争いをしていたらインディ500参戦を考えていたかという質問が飛んだ。「今年、クルマに競争力があって、僕たちが43ポイントで他の2人と並んでいたら、1つのレースを欠場して25ポイントを獲得できる可能性を逃す余裕なんてない。僕たちが競争的だったら、たぶん、気持ちは違っていただろう」とフェルナンド・アロンソは認めた。だが、フェルナンド・アロンソは、他のカテゴリーでレースをしたいという願望は新しいものではないと主張する。「今年もしくは去年や2年前に苦戦しているから心に浮かんだというわけではない」とフェルナンド・アロンソはコメント。「2014年から繰り返し言っていたことだ。フェラーリにいたときに(マルコ)マティアッチやフェラーリの人々とフェラーリ458でル・マン24時間レースをする可能性さえ話したことを覚えている。今年のパフォーマンスによる新しいものではない」海外メディアは、ドライバーの意向によってチームがF1モナコGP欠場を許すのは前代未聞だと報じている。もし、マクラーレンの代表がロン・デニスのままだったら、インディ500の参戦は認められていただろうかと質問されたフェルナンド・アロンソは「たぶん無理だっただろう」とコメント。「ザクは、他チームの代表やこれまでのボスたちよりも大きなビジョンを持った人だと思う」「彼はモータースポーツに対して違った見方をしている。マクラーレンをF1だけに取り組むものではなく、もっと多くなものとして捉えている。マクラーレンは、過去にル・マンでのインディ500でも優勝したことがある」「彼は真のレーサーだ。マクラーレンとザクが手を組んだのはとても良いことだと思っている」F1の新オーナーであるリバティ・メディアは、ドライバーが他のカテゴリーに参戦することにオープンな姿勢を見せているが、フェルナンド・アロンソは自分とマクラーレンで決断したと語る。「彼らにこの決定の鍵を握るような役割があるとは思わない。チームによる決定だ。でも、彼らは昔よりもオープンだと思う。今はここでやることが許可されていることもたくさんあるし、環境もよりリラックスしている。F1にとっても素晴らしいことだと思う」