F1中国GPでリタイアを強いられるまで一時6番手を走行してみせたフェルナンド・アロンソは、マクラーレンが“小さな奇跡”を起こしたと述べた。フェルナンド・アロンソは、プレシーズンテストからホンダの新型F1パワーユニットの信頼性とパフォーマンス不足を非難しており、中国GPでのチャンスに懐疑的なまま上海に到着した。
しかし、予選では前戦に続いて13番グリッドを獲得し、ダンプ状態でスタートした決勝レースではセーフティカー中にスリックにタイヤ交換したあと、一時は6番手まで順位を上げた。フェルナンド・アロンソは、カルロス・サインツとバルテリ・ボッタスを抑えることができず、特にボッタスに対しては、メルセデスとホンダのパワーユニットのペースの差が浮き彫りになった。最終的にドライブシャフトの故障でリタイアを強いられたが、これまで批判ばかりを繰り返してきたアロンソもチームを称賛するコメントを残した。「自分のレース、パフォーマンス、グループ、チームがグループとしてどのように対処したかについて満足するときもある。今日はそんな一日だった」とフェルナンド・アロンソはコメント。「僕たちは満足するべきだし、レース序盤のコンディションの理解と読解を誇りに思うべきだ。完全にドライのサーキットでクルマの純粋なパフォーマンスが下がったときはペースが落ちたけど、ポイントのことを考えていたし、今日は8~9位は可能だった」「今日のパフォーマンスレベルは小さな奇跡だと思う。チームは最高の仕事をしていると思う」フェルナンド・アロンソはこれで2戦連続でのリタイアとなり、0ポイントのマクラーレン・ホンダは、完走順位でコンストラクターズ選手権最下位に後退した。フェルナンド・アロンソは、プレシーズンテストでの苦難がチームの苦戦に繋がっていると考えている。「テスト不足が高くついていると思う。信頼性は適切ではない。僕たちはバルセロナで通常の冬を過ごせなかったからね。出来る限り早くに状況を改善できることを願っている」関連:【動画】 F1 中国GP 決勝レース ハイライト