フェルナンド・アロンソは、新世代のF1マシンとデグラデーションの少ないタイヤは“嬉しい驚き”だったと語り、去年までの様々な制約のなかで走らなければならなかった状況を“小さな子供”のようなだったと表現した。マクラーレンとホンダによるトラブルが多発し、フェルナンド・アロンソは8日間のテスト中にマクラーレン・ホンダの新車MCL32で190周しか走れなかった。
それでも、フェルナンド・アロンソは、新世代のF1マシンの第一印象はポジティブだったと主張。幅が広く、大きくなった新しいF1タイヤによるグリップの増加はドライバーの経験を一変させるはずだと述べた。「コーナーの攻め方、グリップの感じ方は嬉しいサプライズだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。「好きなように走れる。小さな子供みたいじゃなくね。タイヤはオーバーヒートしない。F1カーを感じるにはそれがベストな方法だ」「再び自由に運転できて楽しかったよ」ルノーのニコ・ヒュルケンベルグも同じような印象を語っており、ドライバーは“自然の制約”のなかでクルマを走らせられると述べた。「自然の制約までクルマを走らせることができる。そんなイメージだ」とニコ・ヒュルケンベルグは新生代のF1マシンについてコメント。「僕はそれにとても賛成だ。スポーツのためにも、僕のためにも、それは素晴らしいニュースだと思う。自分のドライビングスタイル寄りだし、より自然だ」「速く走れるにこしたことはない。ターン3を全開で走るなんて最高だよ」「かなり素晴らしいよ。一般の人やメディアは理解するのが難しいかもしれない。その感覚を得られないからね。本当にクールだ」グリップの増加だけでなく、ピレリはグランプリでのタイヤマネジメントに関する哲学も変更。シーズン前の分析では、ラップタイムの落ちは1周以上で1秒の落ちにとしている。ニコ・ヒュルケンベルグは、2月と3月という涼しいコンディションでテストが行われたこともあり、レースが開始する時期にはデグラデーションは増えるだろうと認めるが、それでも“よりプッシュして、よりレースができる”ことを期待していると述べた。だが、メルセデスのルイス・ハミルトンは、いくつかのレースではこれまでの年と同じような状況になるだろうと考えている。「全てのラップを100%でプッシュすることはできないし、やっぱりタイヤは性能が落ちていく」とルイス・ハミルトンはコメント。「タイヤは去年よりもずっと硬い。溶けたり、オーバーヒートする傾向はちょっと少なくなっているのは確かだけど、まだそうだ。それにここはあまり暑くないしね。マレーシアのような場所では大きくドロップオフするだろうし、いつものように性能は低下していくだろう」