アルファロメオレーシングのF1チーム代表を務めるフレデリック・バスールは、F1は“史上最大の危機”に直面しており、チームの大量消滅を招く可能性があると危惧している。世界的な新型コロナウイルスの大流行により、F1はすでに8戦の延期が決定しているが、カナダ、フランスの開催も疑わしい状況であり、延期したレースを新たな日程で開催できるかも疑問視されている。
「これは最大の危機だ。F1がこれよりも大きな課題に直面していた状況は思い出せない」とフレデリック・バスールは Canal Plus に語った。「我々はすでに計画されたレースの3分の1を延期しなければならなくなっている。これはこれまでにないことだ。新型コロナウイルスはチームにとって大打撃であり、我々は行動を起こさなければならない」「F1は2008年の金融危機でも大きな負担を負った。当時、F1を去った自動車メーカーが3~4社あったが、これが再び起こる可能性があると考えるのは間違っているとは思わない」「こ以上のレースが開催できないようであれば、どこかの時点でテレビ放映権の収益から資金が流れなくなる。今すぐに解決策を探す必要がある」「適切な対応が見つからなければ、今後数か月は非常に困難になるだろう」F1の株価は大暴落しており、F1ビジネスジャーナリストのクリスチャン・シルトは、JPモルガンが、リバティ・メディアが約30億ドルの借金契約に“違反”するのではないかと心配していると Telegraph に寄稿している。「今や誰もが、我々が同じ船に乗っていることを明確にしなければならない」とフレデリック・バスールは続けた。「我々は今、非常に緊急に協力しあう必要がある。ビッグチームはそこを常に理解していない」「幸いなことに、現在、私はここで正しいことをする意志があると目にしている。チームは、新しいレギュレーションを延期する必要があることにすぐに同意した」「それが進むべき道だ。そうでなければ、いくつかのチームの生存が危機に瀕している。それは全員が協力しあって初めて機能する。それが 紛れもない真実だ」
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