ザウバーのタイトルスポンサーからの撤退が報じられているアルファロメオだが、親会社であるFCAグループのCEOはチームが“正しい道を進んでいる”と理解を示しており、当面の将来は安泰かもしれない。先週、アルファロメオの親会社であるFCAグループは、フランスのPSAグループと合併して新会社を設立することを協議中であることを明らかにしており、実現すれば売上高で世界第4位の自動車メーカーとなる。
フィアット・クライスラー・オートモーティブ(FCA)は、フィアット、アルファロメオ、アバルト、ジープ、ダッジといったブランドを所有。PSAグループは、プジョー、シトロエン、DS、オペル、ボクスホールといったブランドを所有している。FCAとPSAは合併についての協議を認めているものの、実現には約4年かかると予想されている。取締役は両者の間で50対50で分割され、ジョン・エルカンが会長に就任するとされている。ジョン・エルカンはFCAの現会長であり、フェラーリの会長も務めている。CEOにはPSAのカルロス・タバレスが就任するとされている。そのような最近のトップの変化とは別に、アルファロメオのヨーロッパでの販売台数はかなり低く、アルファロメオとザウバーのタイトルスポンサー契約は2020年の契約期間満了時に終了する可能性があるとも噂されている。合併に関する質問に対して広報担当者は「「FCAグループと契約を結んでおり、PSAの合併にはコメントできません。それが影響することはありません」と語った。11月4日(月)に行われたアルファロメオの新型ジュリアとステルヴィオの発表会では、2020年のレースドライバーとしてアントニオ・ジョビナッツィとの契約延長が発表された。FCAのCEOを務めるマイク・マンリーは、グリッド後方からの戦いを強いられているアルファロメオ・レーシングは「正しい道を進んでいる」と語った。現在、アルファロメオ・レーシングは、昨年のザウバーと同じコンストラクターズ選手権8位に位置しているが、今年はキミ・ライコネンが加入して、より競争力を示している。「アルファロメオにとってこの重要な機会にアントニオ・ジョビナッツィとアルファロメオ・レーシングとの契約が更新されたことを発表できることを特に嬉しく思う」とマイク・マンリーは語った。「観客からの熱狂的な反応とコースでの結果の改善により、アルファロメオ・レーシングチームはヨーロッパの技術的卓越性とイタリアスタイルの伝統の素晴らしい大使である正しい道を進んでいることが確認された。アントニオのチームとの契約延長に続き、技術的にも順調に進歩を続け、アルファロメオのF1での長く輝かしい歴史に加わることを期待している」
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