フェラーリF1チームで長年にわたって空力エンジニアを務めてきたアレッサンドロ・チネリが、アルファロメオ・レーシングに空力責任者として移籍することが発表された。アルファロメオ・レーシングでテクニカルディレクターを務めてきたシモーネ・レスタがフェラーリに復帰するためにチームを離れており、これまで空力責任者を務めてきたヤン・モンショーが昇格。アレッサンドロ・チネリは空席となった空力責任者の役割を担う。
17年間にわたってフェラーリで仕事をしていたアレッサンドロ・チネリは、短いガーデニング休暇の後、8月19日にザウバー・モータースポーツで仕事を開始する。ロンドンのインペリアルカレッジを卒業したアレッサンドロ・チネリは、1997年にティレルでF1での仕事をスタート。1999年にウィリアムズに移籍して4年間を過ごした後、2002年3月にミハエル・シューマッハと黄金時代を築いていたフェラーリに加入。ロス・ブラウンとロリー・バーンのもとで仕事をした。当初はテストチームの空力エンジニアを務めていたアレッサンドロ・チネリだが、2009年7月にレースチームの空力パフォーマンスグループの責任者に昇格。その後、2015年9月には空力実験グループの責任者に任命されていた。アレッサンドロ・チネリは「この若いチームに参加し、すでに設置されている強固な基盤の上に構築し、順調に成果を生み出すことを支援することがミッションだ」とコメント。「我々は正しい方向に進み続け、チームにより一層の成功をもたらすことができると確信しています。」アルファロメオ・レーシングのF1チーム代表を務めるフレデリック・バスールは「アレッサンドロは強力な空力チームに加わる。我々がこれまで行ってきた良い仕事を継続してくれることを期待している」「最近の任命は、我々がいかにして構造を強化し、近年の進歩に役立ったシステムの革命ではなく、進化を表しているかを示している」