アルファロメオ・レーシングでテクニカルディレクターを務めていたシモーネ・レストは、今月末にチームを去り、元の雇用主であるフェラーリに復帰する。フェラーリのデザインチームでの地位を確立したシモーネ・レスタは、1年前にアルファロメオとの提携強化の一環としてザウバーに移籍した。
ザウバー / アルファロメオの技術部門は、フェラーリ時代よりもシモーネ・レスタにより多くの責任と経験を与えたが、当初から長期的な在籍になるとは考えられていなかった。アルダロメオ・レーシングは、7月末にシモーネ・レスタがチームを去り、現在、空力責任者を務めているヤン・モンショーがテクニカルディレクターに昇進することを発表した。現時点でシモーネ・レスタの今後についての言及はなく、フェラーリも何も発表していないが、マラネッロのチームに復帰したものと理解されている。ガーデニング休暇の条件によって、今シーズン、シモーネ・レスタがフェラーリのF1チームに加わることはできないかもしれないが、2019年シーズンが終了する前にフェラーリの市販車部門で仕事を開始する可能性がある。以前、フェラーリでチーフデザイナーを務めていたシモーネ・レスタだが、フェラーリでの新しいポジションについては現時点では不明となっている。シモーネ・レスタがアルファロメオ・レーシングに移籍した後、フェラーリの体制は変化しており、副責任者のファビオ・モンテッキ、チーフ・エアロダイナミストのデビッド・サンチェス、そして元フェラーリGTの空力担当エンリコ・カーディルが引き継いでいる。元最高技術責任者のマッティア・ビノットは、現在フェラーリのチームプリンシパルになっており、その役職は後任が任命されることなく現状に至っているため、シモーネ・レスタがテクニカルディレクターを担う可能性もある。現在、デビット・サンチェスとパワートレインの責任者であるコラド・ロッティが、ファクトリーの技術面でマッティア・ビノットをサポートしている。フェラーリが厳しいシーズンスタートを切り、シモーネ・レスタのチーム復帰の噂が浮上した際、マッティア・ビノットは「我々は彼がある段階で復帰することを評価している」と認めていた。アルファロメオ・レーシングチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、F1グリッドの後方から定期的にポイントを狙えるチームになるまでの急速な進歩においてシモーネ・レスタが果たした役割に感謝の意を表した。「チームの進歩に対するシモーネの貢献に感謝したい。そして、彼の将来の任命における活躍を願っている」とフレデリック・バスールは述べた。「ヤンに関しては、彼がテクニカルディレクターに就任したことを嬉しく思う。彼はこれまで素晴らしい仕事をしてきた。そして、チームが上昇の旅路を続けるなかで、彼は我々の技術グループを率いることができると確信している」ヤン・モンショーは「オーナー、取締役会およびチームプリンパルは、シンプルだが力強いメッセージを会社全体に送っている。彼らは継続性を重んじ、既存のチームと我々が行っている仕事を信じている」「それが正しいことを証明するのは我々次第だが、我々の将来は明るいと確信している」ヤン・モンショーは、2002年にトヨタF1チームでモータースポーツキャリアを開始。トヨタがF1から撤退するまで空力プロジェクトのリーダーを務めた。2010年の開幕時にフェラーリにシニア・コンセプト・エアロダイナミスとして移籍したヤン・モンショーは、その後、空力部門のリーダを務めたのち、2013年の1月にアウディのLMP1チームに加入し、ビークルエンジニアリングおよび空力責任者を務め、2018年4月にザウバーに加入している。
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