アレクサンダー・アルボンは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でQ1敗退を喫した後、無線で「なぜバランスがこんなに変わるんだ?」と不満を爆発させた。一方で、16点に及ぶ大型アップグレードを投入したアストンマーティンF1については「あんなアップグレードは夢のまた夢だ」と称賛。チームメイトのカルロス・サインツJr.も、アストンマーティンがウィリアムズの進むべき方向を示したと評価し、ライバルチームからもAMR26Bの進歩を認める声が相次いだ。
ウィリアムズはハンガロリンクで苦戦を強いられ、サインツJr.が18番手、アルボンが19番手でともにQ1敗退。一方、アストンマーティンはフェルナンド・アロンソが今季初のQ2進出を果たし、中団争いで確かな前進を印象づけた。「なぜバランスがこんなに変わるんだ?」Q1敗退が決まった直後、アルボンはチームラジオでマシンの挙動に怒りをあらわにした。「なぜバランスがこんなに変わるんだ?」これに対し、チーム代表のジェイムス・ボウルズはドライバーを擁護した。「アレックス、クルマがあれだけ不安定な状態で、あれは良いラップだった。それは我々の責任だ」その後の取材でアルボンは、FW48の状態を詳しく説明した。「クルマが何をしているのか理解するのが難しい。ラップごと、コーナーごとに挙動が変わってしまう」「カルロスも今週末はいくつか問題を抱えていたし、僕にも別の問題があった。なぜクルマのフィーリングがこれほど変わるのかを調べなければならない」「良いラップをまとめられていないように感じる。コーナーに進入するたびに、クルマがどんな反応をするのか分からないからね」アルボンは、そのため予選アタックのように限界まで攻めることができないと明かした。「予選ラップのように攻めるのではなく、決勝のような走り方になってしまう。限界までプッシュすると、突然クルマに裏切られて予想もしない動きをするんだ」「本当にフラストレーションが溜まる。僕たち自身もまだ完全には理解できていないし、シーズンが進むにつれて、このクルマには好ましくない傾向があることがますます明らかになってきている」「あんなアップグレードは夢のまた夢だ」アルボンは、アストンマーティンの大型アップグレードについて率直な賛辞を送った。「アストンマーティンがどんなアップグレードを持ち込んだのかは分からないけど、あんなアップグレードは夢のまた夢だ」さらに、その効果は驚異的だったと語る。「1.5~2秒くらい速くなったんじゃないかな。本当に見事だよ」「ストレートでは何戦かは彼らと戦えるかもしれない。でもコーナーでは彼らの方がかなり速い」また、ウィリアムズも9月のアゼルバイジャンGPで大型アップグレードを投入する予定だが、その効果はアストンマーティンほどではないとの見方を示した。「僕たちもバクーでどんなアップグレードを投入するのかは分かっている。でも、あれほどのものじゃない。だから、まだやるべきことはたくさんある」サインツJr.「進むべき方向を示してくれた」チームメイトのサインツJr.も、ハンガロリンクでの苦戦は予想していたものだったと振り返った。「コースレイアウトを見た時点で、今年の僕たちの弱点を考えれば厳しい週末になると分かっていた。気温が高いことも含めて、すべてが僕たちには不利に働いている」「僕のガレージ側では、スパと同じようにFP1からFP3までリアに多くの問題があった。予選までに応急処置を施して改善したけれど、それでも根本的な問題は残っていた」その一方で、サインツJr.はアストンマーティンのアップグレードがウィリアムズにとって目指すべき方向性を示したと評価した。「良いことが一つあるとすれば、アストンマーティンがダウンフォースを加えればクルマは速くなることを証明してくれたことだ。僕たちは今後何をすべきか分かっている」ハンガリーGPでは、アストンマーティンの大型アップグレードがライバル勢にも強い印象を残した。アルボンが「あんなアップグレードは夢のまた夢」と語り、サインツJr.も開発の方向性を示すものだったと認めたように、AMR26Bの進歩は中団勢力図を揺るがすインパクトを与えている。