アレックス・アルボンは、エミリア・ロマーニャGPの最中に「一時は表彰台を狙える」と思っていたことを明かしたが、最終的には5位でチェッカーフラッグを受ける結果となった。日曜のレースでは、アルボンはマックス・フェルスタッペンとランド・ノリスに長く続いて走行し、エステバン・オコンのストップにより導入されたバーチャル・セーフティカー中にピットイン。これによって早めにタイヤ交換を済ませていたオスカー・ピアストリの前に出て、暫定的に3番手に浮上した。
その後レースが進行する中でピアストリのマクラーレンに再び抜かれたが、終盤のセーフティカー導入時に再び新品タイヤへ交換。このタイミングでフェラーリ勢のシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンの間でコースに復帰することになった。ルクレールへの最初の攻撃が失敗に終わったことで、ハミルトンにスキを突かれてさらにポジションを落とす展開に。その後、フェラーリ側がルクレールの守りに対するペナルティ懸念からポジションを譲らせたとみられ、最終的に5位でフィニッシュした。最後に表彰台に立ったのは2021年のベルギーGP(ジョージ・ラッセル)であり、それ以来の快挙に近づいていただけに、複雑な思いがあるかと尋ねられたアルボンは次のように語った。「なんか不思議な気分だよね。純粋なレース展開だけを見れば、3位か4位を争ってた。セーフティカーがなければ、その位置にいたと思う」「たしかにVSCでちょっと運が良かった面はあるけど、最後のセーフティカーでは逆に不運だった」「(マイアミに続いて)連続で5位、なのに今日はちょっとがっかりしてる。自分でも変な感じがする」「シャルルとのバトルではもう少し違うレースができたと思う。あそこでうまくやれていればルイスにも抜かれなかったかもしれないし、もう少し我慢してルクレールを抜くべきだったかも」「正直、表彰台を狙えるかもしれないって“舌なめずり”してたくらいだよ。新品タイヤのペースはすごかったから、オスカーさえも狙えるんじゃないかと思ったくらいだ」アルボンはイモラでの日曜のレースを通じて印象的な走りを披露したそれでも、チームメイトのカルロス・サインツJr.が8位に入り、チームとしての勢いを保てたこともあり、アルボン自身は「この結果にはとても満足している」と振り返る。「正直、自分に言い聞かせてるんだ。今回は特別だったんだって。でも次のレースに行ってもまた速い。これが偶然なのか、そうじゃないのか」「マイアミとイモラは本当に速かったと思う。特に今回は、自分でも予想外だった。マイアミは良いだろうと思ってたけど、イモラは違うと思ってたから。こうなると、他のサーキットでも何かあるかもって期待してしまう」「もしかすると来週もいいかもしれない。モナコも悪くないと思うし、バルセロナは厳しいと思うけど、それでもこの流れを楽しみたい」
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