アレックス・アルボンは、ウィリアムズ・レーシングが2025年のドライバーラインナップを確定させたことを踏まえ、新チームメイトのフランコ・コラピントに「プレッシャーはない」と語った。ウィリアムズは、オランダグランプリ後にアメリカ人ドライバーのローガン・サージェントと契約を解除した。この決断は、ザントフォールトでのFP3で2年目のサージェントがクラッシュしてしまった判断ミスによるものだと疑われている。
FIAフォーミュラ2でルーキーシーズンを戦っているフランコ・コラピントは、ジュニアカテゴリーから引き抜かれ、イタリアGPのモンツァを皮切りに、残りの9ラウンドをウィリアムズで戦うことになった。しかし、カルロス・サインツJr.が2025年にウィリアムズと複数年契約を結んだことで、アルボンは「プレッシャーを感じずに」コラピントがレースに臨めるだろうと推測した。「ある意味では、それはいいことだと思う」と木曜日のイタリアGPドライバーズ記者会見でアルボンは語った。「彼は、来年のシートが保証されているわけではないことを知っている。来年のシート獲得を目指さなくていいという意味では、プレッシャーがない」「ある意味では、それは単に経験を積むことだと思う。フランコが来年どうするかはわからないが、F1で学んだことは、例えば彼が来年またフォーミュラ2で走る場合など、非常に役立つはずだ。楽しんでほしい」「もちろん、多少の学習曲線はあるだろうが、彼はすでに何度か車に乗っているので、それほど大きな問題にはならないと思う」「おそらく、フィジカル面での違いが大きくなるのは、カタールとシンガポールだろう。それはちょっとした驚きになると思う。あるいは、驚きではないかもしれないが、慣れるのが難しいことだろう」「でも、ウィリアムズはドライバーたちに、それを最大限に活用する方法を教育し、教えるのが上手いと思う。だから、僕もできる限り彼を助けようと思う」ドライバーズ・プレス・カンファレンスには、アルボンに加えてレッドブルのセルジオ・ペレスとマクラーレンのランド・ノリスが出席し、両ドライバーはコラピントのデビュー戦について意見を求められた。「間違いなく、大きな挑戦だと思う」とペレスは語った。「でも、チャンスが訪れたら、当然、それを活かさなければならない。彼はウィリアムズにかなり長く在籍している。今、彼は本当に学習を加速させることになるだろう」「彼がレースに出場すれば、アレックスが何をしているか、週末にチームがどのように動いているかを見ることになる。そして、それは彼が次に何をするにしても、彼の視野を大きく広げることになるだろう」「彼は将来、より準備万端のドライバーになるだろうと思う。だから、彼にはとにかくチャンスを最大限に生かし、その瞬間を楽しむよう勧めるつもりだ」ノリスもコラピントを励ますポジティブな言葉をかけた。「彼にとって最善を願っている。簡単なことではないだろう。一番大事なのは、彼がトラックと車を熟知していることだ」「外からのプレッシャーのようなものだが、彼はうまく対処できる男だと思う」アルボンは、コラピントにとってモンツァがデビュー戦に最適なサーキットだと語ったしかし、シーズン15戦を終えた時点で、ノリスはモンツァでのコラピントのデビューには落とし穴があると主張した。「シーズン半ばでのデビューの難しいところは、すべてが上澄みだけになっていることだと思う」とマクラーレンのドライバーは語った。「タイヤがどう機能するか、すべてがどう機能するかを僕たちは知っており、すべてを予測することができる」「彼にとっては、ほぼ正反対だ。彼は予選やレースで、タイヤがどうなるかを予測できないまま、特定の時間帯に突入することになる。タイヤがこの温度に達したら、どうなるのか? その場合、どのように運転すべきなのか?」「僕たちは、あらゆる状況に備えている。そして、彼にとっては、それが難しい部分になるだろう」「しかし、彼には才能があり、とてもいい子なので、ここにいる理由がある。そして、きっとうまくやっていけるだろう」さらに、コラピントのF1デビュー戦が、カレンダーの中でも比較的シンプルなサーキット構成のひとつである「ザ・テンプル・オブ・スピード」で行われることから、アルボンは、アルゼンチン人ドライバーのデビューは「適切なタイミング」だと主張した。「もし僕が初めてのレースを行うトラックを選ぶことができるなら、モンツァはバクーやシンガポールよりも走りやすいトラックのひとつだと思う」とアルボンは主張した。