2025年F1アブダビGPのフリー走行2回目でトップ10入りしたドライバーのコメント。12月5日(金)にヤス・マリーナ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第23戦 アブダビグランプリのフリープラクティスが行われた。ランド・ノリスが連続トップで初日を支配し、フェルスタッペンとラッセルが僅差で追う展開となったアブダビ初日。トップ10にはハースのベアマン、ザウバーのヒュルケンベルグ&ボルトレト、さらにはレーシングブルズのハジャーなど、“伏兵”勢がしっかり食い込む結果となり、最終戦らしい緊張感のある順位構図が浮かび上がった。
一方で、フェラーリのシャルル・ルクレールやアストンマーティンのアロンソ、メルセデスのアントネッリなど、上位勢の中でも改善点を見いだすドライバーは多く、予選への伸びしろを残している状況だ。全体のタイム差が極端に小さいだけに、わずかなセットアップ調整が明暗を分ける可能性が高まっている。1番手:ランド・ノリス(マクラーレン)「アブダビでの初日は悪くないけど、まだクルマにもう少し欲しいところがある。まだ完全には満足できていなくて、自信も完璧ではない。タイム的には良さそうに見えるけど、週末が進むにつれて接戦になるのは分かっているから、まだ笑っていられる状況じゃない。とはいえ良いスタートではある」2番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)「今日のプラクティスはまずまずだった。クルマにはそこそこ満足しているけど、もう少し速さが必要だ。まだ十分に速くないし、僕らとしては悪くないウインドウにいるとは思うが、埋めないといけない差がある。レースペースにもまだ取り組む必要があるし、どれだけ改善できるか見てみる。乗り心地は難しく、シングルラップもロングランももう少し良くする必要がある。明日どうできるか見てみよう」3番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)「FP1ではあまり良い状態で始められなかったけど、FP2で改善できた。日中の暑い状態ではクルマのフィーリングがあまり良くないが、日が沈んで気温が下がると改善する。そこに加えて、セッション間で行った変更も良かった。明日の予選はフロント争いが接戦になりそうだが、ハースのベアマンやザウバー勢など驚きがあるかもしれない。良いグリッドを取るにはうまくまとめる必要があるし、レースペースにも課題があるので今夜改善点を見ていくつもりだ」4番手:オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)「FP1では良いクルマがあってフィーリングもとても良かった。最初のランでは少しアンダーステアがあったけど、クルマが速く走りたがっているのは分かった。FP1は小さなトラブルであまり走れなかったが、ミディアムでの1周は競争力があり、その良い流れが午後にも続いた。フィールド全体が非常にタイトで、4〜5分の1秒でトップ10の外に落ちる状況だから、明日はすべてを最適化することが大事だ」5番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)「今日はクリーンな金曜日で、こちら側には中断もトラブルもなかった。フィーリングは良く、この感触を週末に持ち込めるのはいいことだ。あとは微調整で細かい部分を仕上げて、週末の残り2日間でもこの勢いを維持していきたい」6番手:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)「全体としてポジティブな一日だった。明日に向けて細かい調整は必要だけど、ハイフューエルもローフューエルもバランスの理解に集中できて、とても有意義な内容だった。こうした位置にクルマがいるのは励みになるが、まだ金曜日だから気を抜かず、明日の予選に向けて最大限パフォーマンスを引き出すようプッシュし続ける」7番手:アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)「全体的にアブダビでの良い一日だった。正直、もっと良くなると思っていたけど、サウバー勢もオリーもすごく速くて僕たちの前にいる。もっと速さを見つける必要があるので、今夜取り組んでいく。明日の予選は本当に戦いになると思う」8番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「FP1は特別だった。弟がスクーデリアのF1マシンを走らせて、同じセッションでコースを共有できたのは、子どもの頃からの夢で、それだけで笑顔になった。走行面では全体的に難しい金曜日で、何かが足りない。どこを改善できるか探して、明日の予選で前に行けるようプッシュしている」9番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「今日は1回のセッションだけだったので、クルマのフィーリングをすぐにつかむ必要があったが、すべて予想通りだった。バランスを取るのが難しいサーキットなので、週末を通して作業を続けてポイントを狙いたい。午前に走ったジャックとシアンを見るのも良かった」10番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)「今日は本来のポテンシャルを十分に示せなかったと思う。FP2に向けて改善したけど、ソフトでのベストラップの終盤で少しミスをしてP10になった。予選では前方争いに加われると思うが、マクラーレンが今日の感じでは最も速そうだ。フィールド全体のギャップは非常にタイトだから、良いグリッドを取るには完璧に近いパフォーマンスが必要だ。ロングランはFP1より良かったけど、さらに改善してレースに自信を持って臨みたい」