角田裕毅は、これまでチームメイトとして戦ったドライバーの中で、ダニエル・リカルドから学んだ「プロフェッショナリズム」が自身にとって最も価値のある教訓だったと明かした。2026年ベルギーGP週末に行われた『F1 Nation』のライブポッドキャストで、角田裕毅はこれまでのF1キャリアを振り返り、ピエール・ガスリーやマックス・フェルスタッペンら世界トップクラスのドライバーとガレージを共有した経験がある中でも、リカルドの存在が特別だったと語っている。
「最も価値があった」のはリカルドのプロ意識2021年にピエール・ガスリーのチームメイトとしてF1デビューを果たした角田裕毅は、その後2023年途中からレーシングブルズ(当時アルファタウリ)でダニエル・リカルドとコンビを組み、2025年にはレッドブルでマックス・フェルスタッペンともチームメイトになった。イベントで「歴代チームメイトから学んだ最も価値のあることは何か」と質問された角田裕毅は、次のように答えた。「いろいろなドライバーから多くを学びましたし、それぞれ違いました。自分自身もその時々で違う段階にいました。ピエールと組んでいた頃はルーキーだったので、本当にたくさん学びました」「でも、全員の中から一人を選ぶならダニエルです」角田裕毅が特に印象に残っているというのは、リカルドの一貫したプロフェッショナルな姿勢だった。「ダニエルがどんなコンディションでも、どんな状況でもチームに対して見せる振る舞いを思い返すたびに、『これほどプロフェッショナルな人は見たことがない』と思います」冷静さがエンジニアとの仕事を変える角田裕毅は、リカルドと自身を比較しながら、当時の課題についても率直に振り返った。「僕はむしろ正反対でした。悪いセッションになると、その感情をエンジニアリングルームまで引きずってしまい、エンジニアに良いフィードバックを返すことができませんでした」「でもダニエルは、どんな状況でも本当に落ち着いていて、いつもチームに前向きなエネルギーを与えていました」リカルドと過ごした約1シーズンを通じて、角田裕毅は感情をコントロールし、冷静にチームへ情報を伝えることの重要性を学んだという。この姿勢は、マシン開発やレース運営においてドライバーが果たすべき役割を理解する上でも大きな財産となった。現在も続く師弟のような関係角田裕毅はリカルドとコンビを組んでいた当時、オーストラリア人ドライバーを「メンター」と表現したこともあり、その敬意は現在も変わっていない。一方、8勝を挙げたリカルドはF1の現役を退き、現在はフォード・レーシングのブランドアンバサダーとして活動している。先日のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでは角田裕毅と再会し、笑顔で交流する姿も見られた。世界王者フェルスタッペンやF1優勝経験者ガスリーからも多くを学んだ角田裕毅だが、自身の成長に最も大きな影響を与えた存在としてリカルドの名前を挙げたことは、両者が築いた信頼関係の深さを物語っている。