角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、F1ラスベガスGP予選で発生した“タイヤ内圧の重大ミス”に強い不満を示した。ウェットコンディションでの予選で、チーム側の設定が大きく外れていたことが後に明らかとなり、3.340秒という大差をつけられてマックス・フェルスタッペンに敗れ、予選対決は24戦連続の黒星となった。この予選結果がそのまま決勝の無得点に結びついたことで、2025年シーズンで苦境に立たされている角田裕毅にとって痛恨の一撃となった。
レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は「かなり大きなミス」と認めたが、角田裕毅はレース後になっても詳細な説明が得られず、怒りを隠さなかった。「どうして起きたのか知りたい」予選の“基本的ミス”に怒り角田裕毅は、予選で発生した空気圧誤設定について、強い口調でこう述べた。「ちゃんと知りたいんです。どうしてこんなことが起きたのか…。本当に基本的な部分ですし、完全にウインドウから外れていました。小さな問題というレベルじゃなくて、あの状態では競争力を発揮するのは無理でした」「しかも、避けられたはずのことだと思っています。セッション中に避けることも改善することもできませんでしたし、しっかり調べる必要があると思います。あのセッションは、文字どおり“投げ捨ててしまった”ようなものです」「FP1からFP3まで何度もフェルスタッペンの前にいました」実は好調だったプラクティス角田裕毅は、予選前の走りについて強い手応えがあったと述べ、今回のミスがなければ十分に戦えたと主張した。「少なくとも予選までは、何度もパフォーマンスを見せられていたと思います。FP1からFP3まで、パフォーマンスランのたびにマックスとしっかり戦えていましたし、何度も彼の前にいました」「こういう状況は長い間ありませんでしたし、みんなも見ていなかったと思います。そこはポジティブに受け止めるべきです。ペースは本当に良かったです。マックスがすごいのは、予選になるとさらにレベルを上げてくるところです」「どのグランプリより自信があった」それだけに大きな落胆手応えを感じていただけに、今回のミスは角田裕毅にとって大きな失望となった。「自信は本当にありましたし、どのグランプリよりも自信がありました。本当に残念でした。でもポジティブなのは、ペースが戻ってきていることです。良くなっているので、カタールでも同じようにやっていくだけだと思います」レッドブル・レーシングでは、レーシングブルズのアイザック・ハジャーが昇格候補とされる中、角田裕毅の2026年シートは厳しい状況にある。今回の「基本的ミス」は本人にとって見過ごせない失点であり、チームとの関係にも影響を与えかねない。
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