角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、F1サンパウロGP決勝を17位で終えた。17番グリッドからハードタイヤでスタートし、序盤は順調にポジションを上げたものの、ランス・ストロール(アストンマーティン)との接触によって10秒ペナルティを科され、さらにそのペナルティを消化する際にピット作業でチームが早くマシンに触れたため、もう一度10秒の追加ペナルティを受ける厳しい展開となった。
ダブルペナルティによって大きく後退し、ポイント争いから脱落した角田裕毅だが、レース後半には再び安定したペースを取り戻し、最後まで走り切った。苦しい週末の中でも、彼は前向きな姿勢を崩さなかった。「週末を通して難しい展開でした。チームとして多くのことを試しましたが、うまくいったものもあれば、そうでないものもありました」と角田裕毅はコメント。「ハードタイヤでいいスタートを切って数台を抜き、セーフティカーのタイミングで早めにピットインしましたが、残念ながらランスとの接触があり、ペナルティを受けてしまいました。それによって今日ポジティブな結果を得るのは難しくなり、追加のピットストップも痛かったです」「それでも諦めず、最後のスティントではいいペースを見せることができました。残りのシーズンでも最大限を尽くして走り続けます。マックスの走りも本当に素晴らしかったですし、コンストラクターズでチームに大きなポイントをもたらしてくれました。」レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースも、角田裕毅の奮闘を評価しながら次のように語った。「角田は10秒ペナルティで多くの時間を失い、さらに我々の側のミスで追加のペナルティを受けた。とても残念だ。最後のスティントは非常に強力で、もし2つのペナルティがなければポイント争いができていたと思う。今週末は多くのことを試し、学ぶ部分も多かった。次戦ラスベガスではより穏やかな週末を迎えたい」