レッドブルのスポーツ部門責任者であるオリバー・ミンツラフが、角田裕毅のF1残留問題に関与する可能性が浮上している。角田裕毅とリアム・ローソンの2人は、2026年のF1シーズンに向けたレッドブル系最後の1席を争っており、現在その決定が先延ばしになっているという。F1Nationポッドキャストに出演したジャーナリストのエリック・ファン・ハーレンによると、当初メキシコGP後に決定するとされていた来季のドライバーラインナップは、現在「11月末から12月初旬」にずれ込む見通しだという。
これは、レッドブル内の承認プロセスが複雑化しているためで、チーム代表のローラン・メキース、上級顧問のヘルムート・マルコに加え、最終的にはミンツラフの承認が必要とされている。「チームの上級顧問であるヘルムート・マルコは何週間も前から『決定はメキシコ後になる』と言っていた」とファン・ハーレンは説明した。「しかしメキシコでは『カタールかアブダビ、あるいは11月末から12月初め』と話していた。4人のドライバー構成を確定したいということだ。フェルスタッペンは確定しているが、残り3人を巡って議論が続いている」「マルコはハジャーをレッドブルに、アービッド・リンドブラッドをレーシングブルズにと考えているが、決定権を握るのは彼だけではない。メキース、そしてレッドブルのスポーツ部門を統括するオリバー・ミンツラフの判断も関わってくる」現在、アイザック・ハジャーのレッドブル昇格とリンドブラッドのレーシングブルズ加入が既定路線と見られており、残る1枠を巡って角田裕毅とローソンが競っている。今季、角田裕毅は第3戦からレッドブルに昇格したが、期待された結果を残せていない。一方で、開幕2戦でシートを失ったローソンは、その後の成績で角田裕毅を上回っている。角田裕毅の支えとなるか、ホンダの影響力ホンダは2026年からアストンマーティンのワークスパートナーとなるが、個人スポンサーとして角田裕毅を支援し続ける可能性がある。レッドブルがこの支援を収益面で重視すれば、ミンツラフにとっても「魅力的な選択肢」となり得る。ただし、チームとしては今季のタイトル争いとコンストラクターズ2位の確保を最優先しており、角田裕毅に「来季のシート喪失」を早期に伝えることでモチベーション低下を招くことを懸念している。そのため発表がギリギリまで引き延ばされているという。ハジャーはポストシーズンテストでレッドブルのマシンをドライブする意向を示しており、そのためには12月8日までに正式発表が必要とされる。つまり、角田裕毅とローソンには今週末のサンパウロGP、そして11月23日のラスベガスGPという「あと2戦」で運命を左右するチャンスが残されている。Source: F1 OVERSTEER
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