角田裕毅は、F1シンガポールGPの予選で15番手に終わった。チームメイトのマックス・フェルスタッペンがフロントローを獲得した一方で、角田は全体を通してグリップ不足に苦しみ、Q2で敗退となった。FP1とFP2では手応えを感じていたものの、土曜のセッションではマシンの感触が大きく変わった。Q1は突破したが、Q2では思うようにタイムを伸ばせなかった。
「今日の予選は自分のセッションじゃなかったです。全体的にグリップにすごく苦労して、Q1からQ2にかけてもあまり改善しなかったです」「昨日のFP1とFP2ではそんなに悪く感じなかったんですけど、今日は明らかにグリップが足りなかったです。正直、こんなに難しくなるとは思っていなかったので残念でした」それでも、前戦バクー以降はマシンのパフォーマンスに改善を感じている。「ポジティブな面もあって、バクー以前よりペースは確実に良くなっていると思います。自信もありますし、もう少しマシンの安定感がほしいですけど、前向きにとらえています」「タイヤが最後までうまく作動しなかった感じでした。明日は新しい1日ですし、後方スタートにはなりますけど、ポイントを取ることを目標に頑張りたいです」チームとしては、フェルスタッペンが「ハイダウンフォースのコースでこの結果は上出来」と語るなど、マリーナベイでも競争力を維持。角田裕毅も決勝での巻き返しを狙う。予選後、角田裕毅はメディアの取材に応じ、マシンの感触やアップグレードの影響について率直に語った。Q:今日はかなり厳しい走りになったように見えました。コックピットの中ではどんな感触でしたか?とにかく全体的にグリップがなかったです。それだけです。普段なら感じられるはずのグリップをまったく見つけられませんでした。四輪がずっとスライドしていて、かなり制限されていました。全力を尽くしましたが、本当に苦しかったです。Q:最新のアップグレード仕様を使っていないという話もありますが、それはパフォーマンスに影響していますか?確かにいくつか違いはありますが、そこまで大きく影響するものではないと思います。今回のグランプリの後で、何か分かることがあるかもしれませんけど。今回違うのはフロントウイングだけなので、それほど差はないはずです。ただ、僕が今回足りなかったと感じたのは、その新しいフロントウイングが助けてくれる部分なんです。だから、今後どうなるかを見ていきたいと思います。
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