レッドブルの角田裕毅は、またしても中断続きとなったシンガポールGPのフリー走行2回目(FP2)に強い苛立ちを隠せなかった。マリーナベイ・ストリート・サーキットで行われたこのセッションは、週末の中で最も代表的な走行時間とされているが、再び混乱に見舞われた。角田は近ごろのF1で続く「FP2の妨害続き」に不満を表明した。シンガポールGPのFP2では、金曜夜の1時間のうち実に22分間が赤旗中断で失われ、ソフトタイヤでの軽燃料アタックやレースシミュレーションの機会が大幅に制限された。
FP2は通常、予選と決勝に向けた重要な指標となるセッションであり、特に唯一のナイトセッションとなるシンガポールではその重要性が一層高い。角田は最終的に11番手で走行を終えたが、チームメイトのマックス・フェルスタッペン(3番手)とは1秒近い差がついた。セッション後のメディア対応では、抑えきれない苛立ちをあらわにした。「そうですね、厳しかったです。スムーズにセッションを進められないのは、たぶんみんなにとってもフラストレーションが溜まると思います」「でも最近のFP2はいつもこんな感じで、まともに走り切れないんですよ。本当にイライラしますけど……まぁ仕方ないですね。落ち着いてセットアップを最適化するしかないです」FP2が中断続きとなるのは今回が初めてではない。ザントフォールトでも複数の赤旗があり、続くモンツァではランス・ストロールにアタックラップを妨害された。さらに前戦バクーでも多くの黄旗が出ており、角田の走行リズムを乱してきた。シンガポールでは夜間に路面温度が下がり、路面のラバーも乗り始めていたが、角田は大きなグリップ向上を感じなかったという。特にフロントのグリップ不足に苦しんだことを明かした。「そんなに楽にはならなかったですね。クルマによっては良くなってるところもあるみたいですけど、僕たちはまだフロントのグリップに苦労しています」「ただ終盤にかけては少しずつ良くなってきたので、そこはポジティブでした」
全文を読む