ピエール・ガスリーは、角田裕毅がレッドブルで過ごしている苦しい日々をどのように支えているのかを明かしつつ、意味深なコメントも残した。アルピーヌのドライバーであるガスリーは、2019年にレッドブルで半シーズンを戦った後、トロロッソに降格となった経歴を持つ。彼はかつてアルファタウリでチームメイトだった角田裕毅の窮状に共感を示したが、自身が在籍していた当時の詳細については言及を避けた。
角田裕毅は、シーズン序盤2戦を終えてリアム・ローソンに代わってレッドブルの2つ目のシートに就いて以来、厳しい12戦を過ごしてきた。この間に獲得したポイントはわずか7点で、直近7戦は無得点が続いている。最近のハンガリーGPではわずかな改善の兆しも見えたものの、チームとしては今季最悪のパフォーマンスとなった一戦でもあった。角田裕毅はローソンを除くこれまでの前任者たちの後をたどっており、その傾向はより顕著だ。ガスリーは、レッドブルのファエンツァ拠点の姉妹チーム(現レーシングブルズ)で角田裕毅と2年間を共に過ごし、親しい関係を築いた。彼は角田裕毅の置かれている立場について「簡単なことではない」と認めた。6度のコンストラクターズタイトルを獲得しているレッドブルで、マックス・フェルスタッペンのチームメイトだった自身の経験を、角田裕毅が現在直面しているであろう状況の参考として語ることはできないとしつつも、舞台裏には「言えないことがいくつかある」と明かした。「難しいのは、自分のいた当時のことを多く語れないということだ。なぜなら、自分はドライバーであり、チームのために働いているわけで、プロとして特定の状況についてのすべての情報を共有することはできないからだ」とガスリーは語った。「裕毅と話していると、言えないことがいくつかあるのが分かるし、それは簡単なことじゃない。この状況にいるのは簡単じゃないんだ。チームのために最善を尽くそうとするけど、与えられたものでうまくいく時もあれば、さまざまな理由で思うようにいかない状況もある」角田裕毅のキャリアでこの困難な時期をどう支えているのかという問いに対して、ガスリーはレッドブルのドライバーである角田裕毅に友人として寄り添っているとしつつ、最終的にはドライバーとチームの間で状況を改善する必要があると強調した。「経験から分かっていることとしては、ただ友人として話をして、役に立つかもしれないことをアドバイスするようにしている」と彼は述べた。「そして最終的には、彼とチームが協力してうまくいくようにし、うまくいくために必要なことをやるかどうかだと思う」