角田裕毅は、2025年F1ベルギーGPスプリントで苦しい戦いを強いられた。ポジションを上げることもままならず、レース後には「ただ走っていただけ」と語るほど、手応えの乏しい内容だった。序盤に意図的なマネジメントを施したものの、期待した終盤のペース向上には繋がらず、戦略と結果がかみ合わなかったと振り返った。レッドブル昇格後、パフォーマンスとのギャップに悩み続けている角田裕毅は、従来の自分のアプローチが通用しなくなっていることにも困惑を示した。
これまで確立してきた戦略が機能しない現状に対し、「グリップに制限があるような感覚」「いつも通り、変な感じ」と語り、クルマとのフィーリングのズレをにじませた。Q:今日はなかなか挽回が難しい展開に見えましたが、少なくともクルマについて学べたことや、週末残りに向けて戦略に活かせそうなことはありましたか?角田裕毅: いや、正直、特に何も起きなかったです。ただ走ってただけというか…そういう感じでした。自分がしているマネジメントと、それに対するペースの結果が正直あまり噛み合ってないです。普通は──というかこの4年間は、自分が何をしてるかちゃんと分かってるし、常に自分の考えてるアプローチや戦略っていうのが、うまく機能してたんです。でも今回は突然…そういうのが通用しないというか。レッドブルに来てから、正直ずっと苦戦してます。特に今日はそれが顕著で、自分としては序盤からかなりマネジメントしていたつもりです。というのも、序盤はDRSトレインになるのが分かってたからなんですけど、普段ならその分、終盤でマネジメントした分のペースを引き出せるはずなんです。でも今日はレース全体を通してグリップが制限されてる感じで…。ほんとに変な感覚です──いつもどおりって言えばそうなんですけどね。
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