角田裕毅は、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングの2番手シートに昇格して以降、両者の間に大きなタイム差があるにもかかわらず、チーム上層部に強い印象を残している。日本人ドライバーの角田裕毅は、わずか2戦でRB21の扱いに苦戦したリアム・ローソンに代わって、ミルトンキーンズのトップチームであるレッドブル・レーシングに抜擢された。
これまでに角田裕毅はレッドブル・レーシングで6ポイントを獲得しており、バーレーンGPで2点、直近のマイアミGPでは4点を加えた。まだ控えめな数字とはいえ、パフォーマンス面ではリアム・ローソンを明確に上回っている。実際、レッドブルF1での4戦のうち3戦で角田裕毅はQ3進出を果たしており、ローソンがQ3に進めなかった2戦とは対照的な結果を示している。とはいえ、マックス・フェルスタッペンとの間には依然として明確な差があり、平均でコンマ6秒(約0.6秒)遅れているのが実情だ。レッドブルF1のチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、角田裕毅とマックス・フェルスタッペンがマシンに対して抱える問題意識は共通しているとしつつも、オランダ人王者の卓越した対応力が両者の差を生んでいると語った。「当然ながら、彼(角田裕毅)は自分の好みに合わせてセットアップを進めている」とホーナーはMotorsport Weekに語る。「デブリーフィングでは、マックスと同じような問題点について話している。ただ、マックスがそれらをどう処理するかという能力は、我々が知っての通り並外れている」「だからこそ、マシンが改善されれば、それは角田にとってもプラスになるはずだ」角田裕毅「自分のパフォーマンスに集中している」角田裕毅は、さらなる順応を図るためにRB19でのシルバーストン・テストが予定されていたが、悪天候の影響で計画は阻まれた。しかし、クリスチャン・ホーナーはその影響を懸念しておらず、むしろ角田裕毅の姿勢や貢献を高く評価している。「(今回のテストは)彼がマシンに乗る時間を増やし、チームのエンジニアリングや作業の進め方に慣れるためのものだった」とホーナーはSky F1に語る。「彼はいい仕事をしているし、非常に前向きなエネルギーをチームにもたらしている。彼は個性的で、フィードバックも非常に有益だ。それがチームにとって良い方向性をもたらしている」「彼はすでにF1で5年目を迎えていて、たくさんのレースを経験している。F1がどう動いているかをよく理解しているよ」「そして私が注目しているのは、彼がマックスが何をしているかに固執していないということだ」「彼は自分のエンジニアとセットアップに集中していて、ガレージの反対側で起きていることを真似しようとしていない。それが正しいアプローチだと思う」
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