F1ドライバーの角田裕毅が、JAFが主催する「ドライバー・オブ・ザ・イヤー 2024」に選出された。4年目を迎える「ドライバー・オブ・ザ・イヤー」。今年のコンセプトは「その年最もモータースポーツ業界を輝かせたドライバー」とし、1名を決定して顕彰することとなった。 今年の選出基準は、競技の戦績だけでなく「モータースポーツの認知度向上への貢献」「メディアからの注目度」といった視点も重要なポイントとなった。
角田裕毅は40.838票を獲得して1位。2位にはスーパーフォーミュラに参戦したJuju(30,938票)、3位にはスーパーフォーミュラで王者を獲得した坪井翔(23,614票))が続いた。角田裕毅【主な出場競技会】FIAフォーミュラ・ワン世界選手権(F1)【選出理由】2024年は日本人唯一のF1ドライバーとして、Visa Cash App RB F1 Teamより世界を転戦。FIA-F3、FIA-F2で実績を残し、F1参戦は4年目となる。今年はグランプリ優勝経験者であるチームメイトを上回る成績を残して世界的に評価を上げており、この功績によってトップチームであるレッドブルへのステップアップを希望する議論がネット上で繰り広げられるなど、ファン・メディアからの注目度は依然として高い。来季のF1参戦も決定し、世界最高峰のカテゴリーで着実に成長を続け、日本のトップドライバーとしてモータースポーツ業界を牽引する存在である。Juju【主な出場競技会】JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権【選出理由】2023年にZinox Laser F2000 Italian Formula Trophyでタイトル獲得し、国際F3規格のレースで女性として史上初のシリーズチャンピオンに登り詰める。勢いそのままに、2024年は日本人女性初、かつ史上最年少での全日本スーパーフォーミュラ選手権へ参戦。モータースポーツ業界での認知度・注目度はもちろんのこと、FORBES JAPANの「世界を変える30歳未満30人」に選出されるなど、テレビ、雑誌等一般メディアからの注目度も非常に高い。Juju選手の活躍には従来のファン層だけでなく、モータースポーツに馴染みのない層も関心を集め、次世代のルーキーながら絶大な影響力を持っている。坪井翔【主な出場競技会】JAF全日本スーパーフォーミュラ選手権FIAインターナショナルシリーズ SUPER GT【選出理由】全日本スーパーフォーミュラ選手権では、「第1回瑶子女王杯」が行われた富士大会で4年ぶりの優勝を飾り、3戦連続表彰台獲得と抜群の安定感を見せる。またKYOJO CUPに参戦する斎藤愛未選手とは夫婦でレーシングドライバーとして活躍し、上記大会のサポートレースで優勝した斎藤選手と共に、日本レース史に残る夫婦同日優勝という偉業を達成。SUPER GTでは昨年GT500クラスでチャンピオンを獲得、今期も開幕戦で勝利してシーズン中盤までポイントリーダーを維持し、2年連続3度目のタイトルも視野に入っている。国内最強のドライバーとしての地位を着実に築きつつあり、実力・話題性ともに今年を代表するドライバーである。