レッドブルF1のアドバイザーであるヘルムート・マルコは、角田裕毅が「ドライバー市場で注目を集めている」と語る。角田裕毅は2024年の開幕3戦で経験豊富なチームメイトのダニエル・リカルドを予選で凌駕し、オーストラリアGPでは、予選8番手と目覚ましいパフォーマンスを見せた後、決勝でも8位でフィニッシュ。フェルナンド・アロンソのペナルティによって7位に昇格し、新生RBチームに初ポイントをもたらした。
一方、ダニエル・リカルドは、予選Q1敗退で18番手となり、決勝でも12位でフィニッシュ。だが、リカルドにシート喪失の危機が報じられる一方で、セルジオ・ペレスとの契約が今シーズンでレッドブル・レーシングへの角田裕毅の昇格の話はほとんど聞こえてこない。ヘルムート・マルコは、F1参戦4年目の角田裕毅がこれまでの欠点を払拭したと称賛する。「ダニエル・リカルドは、キャンセルされた予選ラップで裕紀にコンマ1秒差まで迫っていた。しかしエンジン交換とペナルティによって、リカルドにとってはレースが始まる前から終わったも同然だった」とヘルムート・マルコはSPEEDWEEKに書いた。「ダニエルの速さは向上しているが、裕毅は現在、非常に高いレベルでミスのないドライビングをしている」「フランツ・トストと私は常に彼を信じていたし、彼の速さは常に疑いようのないものだった。彼の問題はコントロールの欠如、暴発、そしてミスを犯しやすいことだった。今シーズンはそれがすべてなくなった」「裕毅は若いうちにヨーロッパに来た。我々とはまったく違う生活だ。でも今はうまくいっているし、裕毅はドライバー市場でも注目を集めている」「メルボルンでの彼の7位はRBにとって重要だ。残り5チームがポイント圏内に入るのは信じられないほど難しい。だからこそ、事故後にアルボン・サージェントのクルマを譲るというウィリアムズの決断も理解できる。アルボンははるかに強力なドライバーであり、チャンピオンシップポイントは最大1,000万ドルの価値がある可能性がある。その点では、それは論理的な決断だった」「今は2週間後の日本GPを楽しみにしている。鈴鹿は極端なドライバーズサーキットとして知られており、マックスがまた他のドライバーを一掃してくれるはずだ」「裕毅にとってはホームレースとなる。最近の調査によると、彼は18歳までの若者の間で世界一好きなドライバーだという。何かあるかもしれない!」「金曜日には、オールニッポンの若手パイトット、岩佐歩夢をトレーニングに起用する。鈴鹿サーキットはRBのマシンに合っているはずだ!」