角田裕毅は、オスカー・ピアストリとの接触で5位フィニッシュの可能性を無駄にしたメキシコシティGPの後「すべてをキャンセルした」と明かした。パワーユニットの割り当てを超えたため最後尾スタートとなった角田は、早めのストップと赤旗中断を利用して8番手まで浮上していた。
その後、ピアストリと7番手を争っていたが、48周目のターン2で両者が接触し、その次の周のターン1で角田裕毅がアウト側に回ろうとした際に接触した。角田裕毅はスピンを喫して16番手まで後退し、12位まで挽回できなかった。一方、チームメイトのダニエル・リカルドは7位でフィニッシュした。角田裕毅はポイントを失ったことを「消化するのが大変だった」と認め、今週末のサンパウロGPのためにブラジルに移動する前に部屋にこもることを選択した。「レース後はチームのためにポイントを獲得する機会を失い、悔しかった。それまでは良いレースをしていたので、本当にフラストレーションがたまり、消化するのが大変でした」と角田裕毅は悔しさをにじませた。「いつもならメキシコを楽しむことができるけど、実はすべてをキャンセルして部屋にこもっていました」「何よりも罪悪感を感じています。意識的なかどうかは分かりませんが、良くないレースをした後に遊んで気晴らしをするのは、すごく申し訳ないような気持ちになります」「今後、何を改善できるかについていろいろと考えました。厳しかったですが、それによって物事を見直す時間ができました。良くないレースをしたときには通常やっていることです。良いレースをしたときにしかパーティーはしません」日曜日の夕方、オーバーテイクを試みたことを当初は擁護していた角田裕毅だが、ポイントを獲得する立場からすれば、もっとうまく状況を管理すべきだったと認めている。「DRSでギャップを縮めていたし、彼の横に並ぶのは簡単だったので、僕の行動は悪くなかったと思います。僕が行った操作は、ピアストリに近づこうとしたものでしたが、あの位置で運転しているときにはやるべきではありませんでした」と角田裕毅は認めた。「12番手を走っていれば、オーバーテイク中に彼にもう少しプレッシャーをかけて、一気にオーバーテイクを試みることができる。8番手を走っているときは、結局8番手をオーバーテイクできなかったとしても、19番手とかと比べればそれほど悪くないので、シチュエーションマネージメントがうまくいかなかったということだと思います」角田裕毅は、あのアクシデントがなければ5位まで上がっていたかもしれないと考えており、ランド・ノリスの躍進をその一例として挙げた。「大きな瞬間だったし、チャンスを失いました。8位や9位ではなく、むしろ5位だったと思います。僕はランドより前にいましたからね」と角田裕毅は付け加えた。「僕たちのチームとマクラーレンは同じようなペースで、新しいハードタイヤを履いていたので5位は間違いなく可能でしたが、そうですね。」アルファタウリはメキシコで今季最強のパフォーマンスを見せており、角田裕毅はファエンツァのチームがインテルラゴスでも最近の勢いを維持できると楽観視しており、ハースとアルファロメオを引き離してコンストラクターズランキング8位となったことで、ウィリアムズとの12点差を埋めることを目標にしている。ブラジルでのアルファタウリの見通しについて尋ねられた角田は「うまくいくことを期待しています。エンジニアの話を聞く限りでは、僕たちのマシンにとってここが最悪になることはないでしょう」と語った。「良いレースウィークになり、またポイントを獲得できることを願っています。ウィリアムズとの差を縮めるのは簡単ではありません。まだ10ポイント差がありますが、コンスタントにポイントを獲得できればそれは可能なので、ポイントが一番の焦点になります。たとえ少量であっても、スプリントで1ポイントを獲得できれば素晴らしいことです」
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