角田裕毅は、2023年F1第20戦メキシコGPでのオスカー・ピアストリとの接触で誰に責任があるかは明言しなかったものの、ペナルティを科さなかったスチュワードの裁定は「予想通り」と語った。8番手を走行していた角田裕毅は、前を行くピアストリを抜くために激しいバトルを展開。だが、49周目のターン1でブレーキを遅らせて前に出た際に接触してスピン。後方まで順位を落とした。
角田裕毅はコースに戻りながら無線で苛立ちをあらわにした。角田の怒りに拍車をかけるように、スチュワードは2つのインシデントを調査したが、何の処分も下さなかった。レース後、このインシデントについて質問された角田裕毅は「こういうことについてはコメントしたくないです。運転していたときに、(無線で)すでに十分なコメントをしましたからね!」と怒りをあらわにした。「僕たちは良いパフォーマンスを見せていたのに、あのような結果になってしまったのは本当に残念です」スチュワードが何も行動を起こさなかったことを角田裕毅に指摘すると「予想通りです」と素っ気なく答えた。ピアストリに対してペースで有利だったことを考えると、もっと辛抱できたかどうかについて、角田裕毅は「タイヤが苦し始めていると感じたので、できるだけ早く追いつきたかった」と語った。角田裕毅「ポイントを獲得できたリカルド選手とチームを祝福します。ペースは予想通り順調だったので、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)との接触があったのは残念でした。ハードタイヤでのスティントには満足しています。あれがなければ8番手にはつけなかったと思います。パワーがあり、マシンが好調であることがわかりました。ほかのマシンについていくのが難しく、徐々にタイヤが厳しくなってきたので、なるべく早くオーバーテイクしたかったです。接触によって集団から順位を落としてしまったので、とても申し訳なく思います。このコースとマシンの相性はよかったので、低速コーナーのある次回のブラジルGPでは、同じポテンシャルとチャンスを期待しています。残りのレースではトップ10入りを目指します」