角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、2021年F1シュタイアーマルクGPの予選で8番手につけてが、バルテリ・ボッタス(メルセデス)の予選を妨害したとして3グリッド降格ペナルティが決定。11番グリッドから決勝をスタートすることになった。予選Q3で角田裕毅はターン4でフライングラップを行っていたバルテリ・ボッタスをブロックしたことが判明した。
スチュワードは、角田裕毅がチームから速いマシンが来ていることを知らされていなかったことを認め、角田裕毅もレーシングラインを離れたが、「77号車を不必要に妨害」することになった。「22号車(角田)はファストラップを終えたばかりで、チームから彼がインラップに入っていることを伝えた。チームは22号車にファストラップ中の77号車(ボッタス)の接近を警告しなかった」「77号車はターン4の入り口で22号車に接近した。22号車はレーシングライン上にあり、レーシングラインから外に出ようとしたときに77号車を不必要に妨害した。注意するのはすべてのドライバーの責任である。チームは速いマシンに近づいていることをドライバーに気付かせるのを手伝うべきだったが、そのようなコミュニケーションの欠如はドライバーの言い訳にはならない」とスチュワードは声明で述べた。この結果、角田裕毅はグランプリで11位からスタートし、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)、ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)がそれぞれ1つずつグリッドポジションを上げる。また、角田裕毅もこのインシデントに対して1点のペナルティポイントを科せられ、合計2ポイントとなった。「僕とチームの両方のミスですが、正直に言って、方向を変えて、インサイドに行ったとき、実際にはブレーキングゾーンにいました。バルテリがインサイドで僕を追い抜こうとしていたので、非常に大きな接触になるとも思いました」と角田裕毅は語った。「なので、本当に行き場がなかったですし、まっすぐに行きました、正直に言うと、まだギャップがあったように見えます。僕には分からないですし、スチュワードに任せますが、本当に難しい。正直、彼のラップをそこまで台無しにしたとは思いません。ですが、どうなるか見てみるつもりです」妨害はあったものの、バルテリ・ボッタスは2番手で予選を終了。しかし、FP2でのピットレーンでのスピンが危険運転と見なされて3グリッド降格を科せられており、決勝は5番グリッドからスタートする。