ホンダF1の育成ドライバーである角田裕毅は、2020年のFIA-F2 最終戦バーレーンのレース2で8番グリッドから2位表彰台を獲得。F1スーパーライセンス条件をクリアするランキング3位でシーズンを締めくくった。FIA-F2選手権は、バーレーンでシーズン最終レースを迎えた。前日のレース1で優勝を飾った角田裕毅は、リバースグリッドにより4列目8番手からのスタート。
現地時間午後3時20分、気温26℃、路面温度33℃のコンディションでフォーメーションラップがスタートした。スタート後の第1コーナーでイン側に詰まり、行き場を失った角田裕毅はポジションを落とし、1周目を12番手で終える。ペースに勝る角田裕毅は2周目、3周目、4周目とポジションを上げて9番手に浮上。6周目にはファステストラップをマークして、ポイント圏内の8番手にポジションを上げた。この時点で7番手との差は開いていたが、上位は接近して激しいバトルを展開しており、徐々にタイヤに苦しむドライバーが出始める。タイヤマネージメントをうまく行って、タイヤを温存した角田裕毅は、レース後半にペースを上げて上位進出を開始する。19周目に6番手に上がると、ペースの落ちた上位車をパスし、24周目に5番手、25周目に4番手、26周目に3番手となり、表彰台圏内までポジションを上げた。この時点で5秒近くあった2番手との差を詰める角田裕毅は、33周目に背後につくと、一旦は2番手を奪う。しかし、その後抜きつ抜かれつの2番手争いとなり、最終ラップの最終コーナー立ち上がりで角田が前に出て、2位でチェッカーフラッグを受けた。角田裕毅は今大会でレース1、レース2とも表彰台を獲得し、2020年シーズンを締めくくった。角田裕毅は2位12ポイントとファステストラップ2ポイントを加算し、シーズン合計で200ポイントを獲得。シリーズランキング3位でシーズンを終えた。「スタートはよかったのですが、1コーナーから4コーナーにかけてポジションが悪く、ポジションを落としてしまいました」と角田裕毅はコメント。「レース1での経験でペースのよさとタイヤマネージメントには自信があったので、序盤は抑えてタイヤを温存し、後半にペースを上げるつもりでした。それがうまくいって、最後は2位にまで上がれたのでよかったです」「アップダウンの激しいシーズンでしたが、ミスをしたことで成長できたところもありました。最後にいい形のレースができて、結果としてランキング3位となり、目標であるスーパーライセンスの条件をクリアできたことはとてもうれしいですし、これまでサポートしてくれたチームや関係者の皆さんには、とても感謝しています。そして、応援してくださったファンの皆さんにも感謝しています。本当にありがとうございました」