ホンダF1の育成ドライバーである角田裕毅は、FIA-F2 第9戦 イタリア大会の両方のレースをノーポイントで終えた。ランキングは6位に落ちたが、「気持ちを切り替えて残り3戦に臨みたい」と語った。ムジェロ・サーキットでのF2第9戦レース2が行われた。午前11時55分のフォーメーションラップ開始時のコンディションは、気温29℃、路面温度40℃。角田裕毅(Carlin)は8列目16番手から、入賞圏内の8位以上を目指す。
好スタートから第1コーナーのアウト側をまわった角田裕毅は、ポジションを1つ上げて15番手で1周目を終えた。その後、ペースに勝る角田裕毅は2周目、7周目、10周目、14周目に前車を抜き10番手までポジションを上げ、レースは終盤戦に入った。15周目、上位でアクシデントが発生し、バーチャル・セーフティカー(VSC)が発動された。角田裕毅はタイミングよくピットインし、タイヤをソフトタイヤに交換し、終盤の追い上げにかける。2周に渡ったVSCが解除された17周目、角田裕毅は13番手を走行し、タイヤに苦しみペースの落ちた上位車を攻めた。18周目には9番手にまで上がり、さらにペースの落ちた前車の背後に迫る。しかし、19周目に前車と接触しフロントウイングにダメージを負い、角田裕毅にオレンジボール旗が提示される。20周目にピットインし、フロントウイングを交換した角田裕毅は19番手でレースに復帰し、そのまま23周のレースを終えた。角田裕毅は第9戦をノーポイントで終え、シリーズランキングは6位にダウン。残り3戦での巻き返しを狙う。角田裕毅(19位)「スタートはよくも悪くもなかったですが、アウト側を行ってポジションを上げることができました。その後のペースはよく、前を抜いてポジションを上げることができました。VSCとなったタイミングでソフトタイヤに替えた判断はよかったと思います。終盤、自分のペースはほかに比べてかなりよかったので、ポジションを上げられたのですが、自分のミスで前車と接触し、フロントウイングを壊してしまいました。好判断をしてくれたチームに応えたかったのですが、ピットインせざるを得ず、残念な結果となりました。レース1、レース2ともにポイントが取れずとても残念ですが、気持ちを切り替えて残り3戦に臨みたいと思います」