2026年FIA世界ラリー選手権(WRC)第7戦ラリージャパンが5月29日に開幕し、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team(TGR-WRT)のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組がデイ1を総合首位で終えた。愛知県内で行われた6本のステージ終了時点で、オリバー・ソルベルグが総合2位、セバスチャン・オジエが総合3位、サミ・パヤリが総合4位につけ、トヨタ勢が上位4ポジションを占める好スタートとなった。
5月開催となったラリージャパンが開幕今年のラリージャパンは、愛知県と岐阜県を舞台に開催される5年目の大会であり、初めて秋ではなく5月開催となった。また、現行Rally1規定のマシンによる最後のターマック(舗装路)イベントとしても注目を集めている。前日のシェイクダウンではセバスチャン・オジエが最速タイムを記録。エルフィン・エバンスが2番手、サミ・パヤリが3番手につけるなど、トヨタ勢が好調な滑り出しを見せた。29日のデイ1は、アスケ(足助)、イセガミズ・トンネル(伊勢神トンネル)、イナブ/シタラ(稲武/設楽)の3ステージを2回ずつ走行。合計108.54kmの競技区間が設定された。エバンスがSS2から主導権を握る朝の路面はドライ、ダンプ、ウェットが混在する非常に難しいコンディションとなった。SS1ではオリバー・ソルベルグがベストタイムを記録。サミ・パヤリが0.2秒差の2番手、セバスチャン・オジエが0.9秒差の3番手に続き、GR YARIS Rally1勢が上位を占めた。しかしSS2で流れが変わる。エルフィン・エバンスがソルベルグに7.5秒差をつける圧巻のステージウインを記録し総合首位に浮上。続くSS3でも最速タイムをマークし、ソルベルグとの差を17.7秒まで広げた。午後の再走ステージではソルベルグが反撃しSS4を制したが、エバンスはSS5で即座にベストタイムを記録して主導権を維持。最終SS6終了時点で15.7秒のリードを築き、デイ1首位を確保した。ソルベルグ躍進 オジエとパヤリも好位置今季もトヨタ陣営で戦うオリバー・ソルベルグは、日本のターマックで初めてGR YARIS Rally1をドライブしながらも安定した速さを発揮した。SS3では動物を避けるため減速を強いられたものの、それ以外のステージではトップ争いを展開。総合2位で初日を終えた。一方、8度の世界王者セバスチャン・オジエはセットアップ面に課題を抱えながらも総合3位を確保。首位エバンスとの差は17.1秒となっている。サミ・パヤリは午前中に苦戦したが、デイ1最終のSS6でベストタイムを記録。総合4位までポジションを上げた。勝田貴元は6位 逆転へ望みをつなぐ母国ラリーに臨む勝田貴元はSS1でコーナリング中に側溝へ接触しマシンにダメージを負った。さらにパンクの影響でタイヤ選択にも制約が生じ、思うようなペースを発揮できず。それでも総合6位で初日を完走し、トップ10圏内を維持した。総合5位のティエリー・ヌービルとの差は5.6秒。残り2日間で巻き返しを狙う。ラトバラ「ほぼ完璧なスタート」「SS2ではエルフィンが素晴らしいタイムを記録して大きなギャップを築き、危ない場面に遭遇したドライバーもいましたが、我々のドライバーは全員走り続けていますし、上位につけてもいますので、ほぼ完璧なスタートとなりました」とヤリ-マティ・ラトバラは語った。「もちろん貴元はもっと良いスタートを切ることを望んでいましたが、ホームラリーは往々にして最も難しいものです。例えば、ユハ・カンクネンとカッレ・ロバンペラも、ラリー・フィンランドで初優勝したのは、何度か世界チャンピオンになった後でした。ですので私は彼に、リラックスしてドライビングを楽しむように伝えました。そうすれば、自信とスピードは自然とついてくるはずです」エバンス「良いスタートを切ることができた」「ラリー初日は良いスタートを切ることができました。午前中は路面コンディションが目まぐるしく変化し、木陰には濡れて滑りやすい箇所が多くあるなど、難しいスタートとなりました」「グリップの変化を読み取るのは非常に困難でしたが、午前のループは良いリズムでうまく走り切ることができました。午後は路面が乾いてきて、私たちよりも後方のドライバーたちが猛追してきていました。ですので、この順位を維持するためには、明日以降もベストを尽くす必要があると認識しています」オジエ「さらに改善が必要」「ラリーのスタートとしてはまずまずでしたが、完全に理想的だったとは言えませんし、さらに良い結果を期待していました」とセバスチャン・オジエは語った。「クルマのセッティングに関してまだベストなポイントを見つけることができていないため、思うようにプッシュできませんでした。今夜もクルマをさらに改善し、もう少しスピードを引き出す必要があります」「タイム差は全体的に非常に僅かだったため、細かい部分の調整が効くはずですが、今朝のイセガミズトンネルの1本目ではタイムをかなり失ってしまいました。エルフィンは今日非常に調子が良かったので、トップとの差はかなり開いていますが、プッシュし続けます」ソルベルグ「チームメイトと互角に戦えた」「全体的には良い一日でした。このクルマで日本のステージを走るのは初めてでしたが、ペースにはかなり満足していますし、どのステージでもチームメイトと互角に戦うことができました」とオリバー・ソルベルグは語った。「午前中の3本目のステージでは動物を避けるために減速せざるを得ず、そこでかなりタイムを失ってしまいましたが、それ以外はすべて順調でしたし、午後は自分たちが最速だったと思います」「まだまだ先は長いですが、引き続きプッシュしベストを尽くします」勝田貴元「諦めるつもりはない」「今日は期待していたほど順調にはいきませんでした。コンディションは非常に難しく、濡れて滑りやすい場所を把握するのが本当に難しかったです」と勝田貴元は語った。「残念ながら最初のステージでパンクをしてしまったことで、その後はウェットコンディションで、ハードタイヤを使わざるを得ませんでした。午後はタイムと順位を取り戻そうと全力を尽くしましたが、タイヤ戦略がうまく機能しませんでした」「まだ2日間残っていますし、諦めるつもりはありません。応援してくださるファンの皆さんのために、とにかく良い走りをしたいと思っています」パヤリ「正しい方向性を見出せた」「驚くほどトリッキーな一日でした。特に午前中は路面が非常に滑りやすく苦労しました」とサミ・パヤリは語った。「最初のステージのタイムはなかなか良かったのですが、その後は自分が望んでいたようなペースを見つける...
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