ウィリアムズF1チーム代表のジェームス・ボウルズは、2026年F1レギュレーション初年度において、メルセデスのカスタマーチームの中で最も恩恵を受けるのはウィリアムズだと語った。長年にわたる協力関係と、パワーユニット以外の領域にまで及ぶ統合体制が、その理由だという。アストンマーティンがホンダへ移行したことで、メルセデスは2026年も引き続き最大のパワーユニット供給者となる。
ワークスのメルセデスに加え、マクラーレン、ウィリアムズ、そして自社PU計画を断念したアルピーヌがカスタマーとして名を連ねる構図だ。ボウルズは、バルセロナで行われたシェイクダウンでメルセデスPU勢が合計1,136周を走破した点に触れつつ、その安定性と準備の完成度を高く評価した。「メルセデスはこの分野で本当に強い。こうしたレギュレーション変更への対応が非常にうまく、すべてを一つにまとめ上げてくる。」とボウルズは述べた。そのうえで、同じメルセデスPUを搭載する他チームとの違いについて、次のように説明している。「アルピーヌにとっては、我々よりも学習曲線が急になる可能性が高い。我々は非常に長い期間、メルセデスと密接に組んできたし、彼らのギアボックスも使用している。ここはマクラーレンとの明確な違いだ。」こうした背景から、ウィリアムズは単なるPU供給以上の“統合”という面で優位に立てるとボウルズは見ている。「我々の状況には違いがあり、それがアドバンテージになる可能性がある。ただ言えるのは、マシン全体のまとまりは非常に良いということだ。統合はできているが、最終的にはバーレーンで高い走行距離を安定して重ねることで、それを証明する必要がある。」なお、ウィリアムズは車両製作の遅れにより、バルセロナのシェイクダウンを欠場しており、実走データは存在しない。ただし、ボウルズはバーチャル・トラック・テスト(VTT)によって、計画していた作業はすべて消化できたと強調する。「アルピーヌやマクラーレンがなぜ苦労したのかについて、コメントはできない。我々について言えるのは、VTTでやりたかった走行距離はすべてこなしたということだ。」その目的は、単なる距離稼ぎではなかったという。「我々はシステムに負荷をかけていた。冷却系を限界まで使い、最適化できているかを確認し、将来に向けてどのように変更できるかを理解するためだ。これは将来に向けた最適化作業だった。」実走を欠いた不利はあるものの、長年にわたるメルセデスとの協業体制と、シミュレーションを活用した準備が、2026年F1シーズンでウィリアムズを他のカスターチームより一歩前に押し出す可能性がある。