ウィリアムズ・レーシングは、自動運転配車サービス会社ズークス(Zoox)を新たなパートナーとして迎え入れた。この契約は来週のラスベガスグランプリから発効となり、米国でのF1レース中にアレックス・アルボンとフランコ・コラピントのマシンにZooxのロゴが掲載される。
また、F1チームが自動運転車メーカーと提携するのは初めてのことだ。アマゾンの独立子会社であるズークスは現在、アメリカの3つのF1レース開催地すべてでテストを行っている。これには、来年最初の一般ライダーを迎えるラスベガスのほか、オースティンとマイアミも含まれる。ウィリアムズ・レーシングのF1チーム代表であるジェームズ・ボウルズは「ウィリアムズ・レーシングは、モビリティの未来をF1に持ち込むことに興奮しており、このスポーツのパートナーとなる初の自動運転車メーカーとしてズークスを迎え入れることを嬉しく思う」と語った。「一見すると、これはありそうもない提携に思えるかもしれない。F1は世界最高のドライバー同士が競い合うことであり、一方ズークスは自動運転旅行の先駆者だ」「しかし、ウィリアムズとズークスはどちらも自動車技術の最先端で事業を展開しており、ビジネスのやり方において中核的な価値観を共有している」「今月後半のラスベガスを皮切りに、ズークスが新たな視聴者層を獲得できるよう支援していきたいと考えている」アルゼンチンで設立された2つの企業、グロバントとメルカドリブレがコラピントの契約に惹かれ、ズークスがウィリアムズと提携する最新のパートナーとなり、一方ガルフは自社の提携を拡大した。米国を拠点とする民間投資会社ドリルトンが所有するウィリアムズ・レーシングは、昨シーズンのコンストラクターズ選手権で7位に終わり、グリッドを昇りながら新たなつながりを築くことを目指している。「ウィリアムズ・レーシングとの提携は、パフォーマンスと精度の追求における私たちの共通の価値観を反映しており、ズークスは革新とエンジニアリングの卓越性を受け入れるウィリアムズとF1のファンという新しい視聴者層にリーチできるようになる」とズークスのコミュニケーションおよびマーケティング責任者であるカーリー・ワイアットは付け加えた。「F1レーシングチームとロボタクシー会社とのこのユニークなコラボレーションは、これら2つの業界がAIの最新の進歩を含む同様の最先端技術をどのように活用してモータースポーツとモビリティの未来を再構築しているかについて、より深い舞台裏の洞察を提供する機会を提供する」