2020年のF1世界選手権 第8戦 F1イタリアGPは、1つの時代の終わりを告げるレースとなった。今大会をもって副チーム代表を務めていたクレア・ウィリアムズが退任。F1からウィリアムズ家が去った。ウィリアムズは、チーム全体を米国の投資会社ドリルトン・キャピタルに売却。そして、F1イタリアGPに先駆け、クレア・ウィリアムズが彼女の役割を退任するとともに、彼女と父親でチームプリンシパルであるフランク・ウィリアムズが取締役を辞任にすることが発表された。
これにより、43年間にわたってチームを運営してきたウィリアムズ家がF1から撤退することになった。レースは大波乱の展開となり、一時はニコラス・ラティフィが入賞圏内を走っていたが、残念ながら、ジョージ・ラッセルとともにポイントを獲得することはできなかった。ピエール・ガスリーの劇的な勝利に沸くパドックの反対側で、ウィリアムズ家はF1に別れを告げた。「私たちの驚くべきチームの全員と仕事ができたことは、私の最大の特権であり、最大の名誉でした」とクレア・ウィリアムズは語った。「しかし、より重要なことは、フランク、私自身、そして、ウィリアムズ家の全員が、過去と現在のチームの全員が長年にわたって私たちに与えてくれたすべてのことに感謝していることです」「彼らは真の戦士であり、私たちは今後の彼らの活躍を祈っています。また、良い時も悪い時も、本当に何年にわたって私たちをサポートしてくれた世界中のファンに感謝しています。感謝の気持ちでいっぱいです」「このスポーツでの時間は大きな名誉でした。私たちは本当にたくさんの思い出を胸にここを去ります。浮き沈み、勝利も逆境も経験しました。私たちは永遠にF1を愛します」ニコラス・ラティシは「クレアとフランクのためにレースができたことは大きな特権だった」と語る。「チームに参加した瞬間からアットホームに感じていた。彼らが植え付けた雰囲気と文化が大切にされていることは非常に明らかだった。従業員の多くが彼らやチームのために働くことを愛している理由が理解できると思う。彼らのことを恋しく思うだろうし、F1も彼らを恋しく思うだろう。これからどこへ行こうとも、彼らの将来に最大限の幸福を祈りたい」ジョージ・ラッセルは「ひとつの時代の終わりでもある。その一部であることは特権だった」と語る。「クレアとフランクがチームにもたらしたもの、このチームのために働く人々にもたらしたものは類いまれないものだ。それはこれからもずっとそれぞれの心のなかにあり続ける。それは今もずっと変わらない」 レース前、クレア・ウィリアムズは、最後にニコラス・ラティフィのマシンを送り出した。 この投稿をInstagramで見る FORMULA 1®(@f1)がシェアした投稿 - 2020年 9月月6日午前5時55分PDT
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