ウィリアムズF1は、2020年のF1世界選手権を戦う新型F1マシン『FW43』のデジタルイメージを公開した。昨年、わずか1ポイントしか獲得できず、2年連続でコンストラクターズ最下位に終わったウィリアムズ。プレシーズンテストに新車が間に合わないことで大きく出遅れ、最終戦の時点でも他のミッドフィールドとのギャップはかなり大きかった。
今年、ウィリアムズは昨年の失態を繰り返さないために早期から体制を整えて新車を開発。だが、2020年F1マシン『FW43』をドライブするのは2年目のジョージ・ラッセルとルーキーのニコラス・ラティフィという経験の浅いコンビ。大きな進歩をしなければならない状況で劣勢に立たされている感は否めない。さらに心配なのは財政状況だ。過去18か月間でマルティーニ、PKNオーレン、ユニリーバといった大口スポンサーがチームを離れ、スポンサー就任に依存しているチームにとっては大きな穴をあけた。新人のニコラス・ラティフィが持ち込んだ予算や、テストドライバーにイスラエルからの資金をもたらす無名のロイ・ニッサニーを起用せざるを得なくなっている。それを証明するかのように昨年マシンで伝統のネイビーをメインカラーから外して水色を採用したウィリアムズの新車『FW43』はさらにタイトルスポンサーのROKiTの赤がフィーチャーされるカラーリングとなった。ウィリアムズは2月19日(水)からスタートするプレシーズンテストで実車を公開する。