ウィリアムズのチーフテクニカルオフィサーを務めるパディ・ロウは、2018年にポール・ディ・レスタにフルタイムでF1に復帰する可能性があることを示唆した。F1ハンガリーGPでは、金曜日に体調不良を訴え、土曜日のフリー走行後に参戦を断念したフェリペ・マッサに代わって、リザーブドライバーを務めるポール・ディ・レスタの参戦が急遽決定。
90分前の決定にも関わらず、ポール・ディ・レスタは予選で19番手を獲得。決勝ではオイル漏れによってリタイアを強いられたが、スムーズで事故のないレースをやってのけた。ポール・ディ・レスタは、自身の状況への対応に満足していると述べた。「慎重だったし、ノーズを綺麗なままにしておきたかった」とポール・ディ・レスタはコメント。「オイル漏れがなく、完走できればよかったけどね。でも、全体的に走行の少なさを考えればそれほど不満ではない」パディ・ロウは、ポール・ディ・レスタの走りに感銘を受けたと語り、2018年のドライバー候補として検討されるにふさわしいという意見にも同意した。「週末の彼の評判は素晴らしいものだったと思う」とパディ・ロウはコメント。「我々は来年のプランについては非常に柔軟に構えている。柔軟というのは、すべての選択肢を検討するということだ」「メルセデスが、同じように彼に声をかけるかもしれないと言っていたことは知っている。つまり、そういう状況だ」しかし、現実的にドライバー市場は混み合っており、ウィリアムズは、2018年もランス・ストロールをチームに留めることはほぼ確実だ。またフェリペ・マッサも残留の可能性がある。「ドライバーの行き先が足りずにF1に参加できないという差し迫った問題がある」とパディ・ロウは認める。「残念ながら、将来、熟練したドライバーたちの受け入れ先は減ると思われる」ポーウ・ディ・レスタは、2011年から2013年までフォース・インディアでF1に参戦し、58戦に出場。その後はメルセデスのHWAチームからDTM(ドイツツーリングカー選手権)に転向し、2016年からウィリアムズのリザーブドライバーを務めている。実は、F1ハンガリーGPで、ポール・ディ・レスタは、すでにフェリペ・マッサではない別の人物の代役を務めていた。Sky Sports F1のコメンテーターであるマーティン・ブランドルがF1イギリスGPで体調不良を訴えて自宅療養となったため、ポール・ディ・レスタがコメンテーターを担当していた。ポール・ディ・レスタは、土曜日の予選後、「朝11時にはテレビ出演に準備するためにシャツにアイロンをかけていた」と明かしている。
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