ウィリアムズは、コックピット両脇に立てていた“スケートフィン”のレースでの使用を断念した。最近のテストではフィンの安全性に関して懸念がもたれていた。ウィリアムズは、先月末にマシン後部の気流を整えるためにFW31のコックピット両脇にエイのヒレのような“スケートフィン”を導入した。2009年のテクニカルレギュレーションでは、ボディワークへのウイングレットやフラップの装着が禁止されているが、ウィリアムズは、ヘッドレスト部分のレギュレーションの抜け道をついて、このフィンを使用していた。
しかし、先週のバルセロナテストで、FIAの技術代表チャーリー・ホワイティングとチームの間で、デザインの安全性について議論が行われ、チームはこれ以上、そのコンセプトを使用しないことを選択した。事故の際にフィンがマーシャルがドライバーを助けるのを妨げるとの懸念があったと思われる。ウィリアムズは、レーススチュワードから合法性を確認するため開幕戦オーストラリアGPまでフィンを維持することも選択できたが、チームはそれらをレースで使用しないことを発表した。すでにウィリアムズは、先週のバルセロナテストの最終日からフィンを外して走行しており、今週のヘレスでも装着していない。ウィリアムズのテクニカル・ディレクターであるサム・マイケルは、先月のメディアイベントで、チームがッスケートフィンを装着する可能性について語っていた。「それらは残りそうだ。しかし、マシンの特性を変化させる開発ではないので、形を変えるか、もしくは完全に取り去る可能性もある」BMWザウバーもコックピット脇に小さなフィンを装着しているが、取り除くことが予想される。