フェラーリF1のチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、グランプリに帯同せずにマラネロの本部から指揮をとるという実験が成功したことを喜んでいると語る。マッティア・ビノットは、先週末のF1トルコGPでチーム代表に就任してからレース会場に帯同しなかった。レースでは、セバスチャン・ベッテルが3位でフィニッシュして今シーズン初表彰台を獲得する一方で、チームメイトのシャルル・ルクレールは最終ラップの最終コーナーでのミスでその3位を失った。
「彼らはもっと頻繁にマッティアを拠点に残しておいても大丈夫なんじゃない? もちろん、冗談だけどね」とセバスチャン・ベッテルはレース後に笑った。マラネロからF1トルコGPを見守ったマッティア・ビノットは「全体的に我々は金曜日、土曜日の午前、そして、今日、競争力のあるフェラーリを目にした。それが週末の最も重要なポイントだ」と Sky Italia に語った。「ここ数戦で、マシンはシーズン開始時よりも競争力が高いことが証明され、正しい開発の方向性を示した」「我々は2021年に焦点を合わせているが、これらは有望な兆候だ」「なので、トラックにいなかったことを残念に思うかどうか尋ねるなら、ノーだ」とマッティア・ビノットは主張する。「私は特に困難な時期に立ち会わなければならないし、残り数レースでマシンはすでに良くなっているので、トルコには行かないことにした」「これらの結果は歓迎できるものであり、もうバーレーンにも行かないかもしれない」セバスチャン・ベッテルは、願掛けのひとつとして、マシンに女性の名前をつけている。また、ベッテルは必ず左側からマシンに乗り込み、レーシングシューズの紐にコインを忍ばせている。その迷信的な性格から、セバスチャン・ベッテルは、マッティア・ビノットが現場に来ないことを望んでいるのではいかとも囁かれた。「僕はそのようなことをまったく信じていません」とセバスチャン・ベッテルは主張した。「週末は、非常に多くの異なることをする非常に多くの人々がいる。最終的、そのようにして週末全体が形作られている」セバスチャン・ベッテルは、今シーズン限りでフェラーリを離れ、来季からアストンマーティンF1へとブランド変更する現レーシング・ポイントに移籍することが決定している。