セバスチャン・ベッテルは、昨年のフェラーリの強みであったタイヤパフォーマンスを2018年も発揮できるかどうかはわからないと語る。フェラーリは、タイヤがワイド化される新しいレギュレーションが導入される2017年に備えて、2016年シーズンからピレリと多くのタイヤテストを重ね、開幕戦オーストラリアGPではセバスチャン・ベッテルが勝利を挙げてシーズンのスタートを切った。
メルセデスが“ディーバ”と形容する気難しい特性をもったW08と比較して、フェラーリ SF70Hはシーズン中も一貫性のあるパフォーマンスをみせており、その安定性はタイヤマネジメントも助けになっていた。フェラーリのタイヤに優しい特性はアドバンテージだと感じているかと質問されたセバスチャン・ベッテルは「イエスでもあり、ノーでもある」と答えた。「僕たちは良いレースをしてきたと思う。でも、いくつか悪いレースもあったのでわからない。長年、総合的にバランスが取れている傾向にあるのは全体的にポジティブかもしれないけど、まだ僕たちはそこに取り組まなければならない」「他チームよりデグラデーションが酷かったレースもあった。さらに良い状態になることは僕たちとしても望んでいることだし、それが僕たちが求めているものだ。それが当然のことだとは言わないけど、それが狙いだ」「今シーズンのクルマは違ったものになると思う。車重が少し変わって、空力も良くなるだろう。これまでとはタイヤの使い方も少し違ってくると思う」2018年のF1マシンにはコックピット保護デバイスのHaloが導入され、重量の増加の主な要因となる。また、ピレリは昨年よりもタイヤを1段階柔らかくし、新たに最も柔らかいハイパーソフトを投入する。セバスチャン・ベッテルは、F1アブダビGP後に行われたピレリのタイヤテストでハイパーソフトを装着して全体のトップタイムを記録して1年を締めくくっている。
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