レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、2026年F1ベルギーGPを3位で終えた。序盤は首位を走るキミ・アントネッリに食らいついたものの、バーチャル・セーフティカー(VSC)のタイミングと第2スティントでのペース不足により、優勝争いには加われなかった。それでも、週末前にはレッドブルの競争力を疑問視していたフェルスタッペンは、スパ・フランコルシャンでの表彰台を「とても良い結果」と評価。
フェルスタッペンは「持てるものをすべて出し切った」と語り、現状のパッケージから最大限の結果を引き出したと振り返った。予想以上の競争力で表彰台フェルスタッペンは決勝後、レッドブルのマシンが事前の予想よりも競争力を示したと認めた。「おそらく予想していたよりは良かった。週末を通してかなり順調で、マシンも最初からまずまずのウインドウに入っていた。それが大きく助けになった」レース序盤はアントネッリの背後を走り、トップ争いに加わる可能性も見せた。しかし、VSCが導入されたタイミングで不利を被り、その後はシャルル・ルクレールにも先行を許した。「今日はVSCで少し運がなかった。もしかしたらシャルルと戦うこともできたかもしれない。でも、第2スティントは期待していたより少し悪かった」「そのスティントでは長い間、バランスが自分の望んでいた状態ではなかった。前半であまりにも多くのタイムを失ってしまった。それでも、ここで表彰台に上がれたのは良い結果だ」1周目は電力配分の差に驚きスタート直後には、アントネッリと激しい攻防を繰り広げた。ターン1からオー・ルージュにかけて一度は前に出たものの、電力を大きく使ったことでケメルストレートでは守ることができなかった。「ターン1からターン2までに、明らかにデプロイメントを使いすぎた。オー・ルージュを通過してバッテリーの状態を見たとき、『レ・コンブまで厳しい走りになるな』と思った」「キミが抜いてくることは予想していたけど、ミラーを見たら赤いロケットまで飛んできた。ここで動いたら飛行機事故のようなクラッシュになると思って、ただ自分のラインを守った。差は本当に信じられないほど大きかった」2026年F1では、チームやドライバーごとに電力配分の差が大きく、同じ周回でも加速性能が大幅に変化する場面が見られている。フェルスタッペンは、この複雑さについて「F1 2026へようこそ。時にはジャングルのようなものだ」と皮肉を交えて表現した。ハードタイヤでバランス悪化レッドブルはベルギーGPでリアウイングの仕様を変更し、フェルスタッペンはマシンバランスが改善したと説明した。「うまく機能した。まずコース上にマシンをとどめておくことができたし、少し競争力も上がって、バランスも少し良くなった」一方で、決勝後半に使用したハードタイヤでは苦戦が拡大した。「単純にハードではより苦しんだ。それだけだ」とフェルスタッペンは説明。第2スティント前半に失ったタイムが響き、ルクレールを追い上げることはできなかった。次戦ハンガリーGPでは、スパほどバッテリーの使用量に左右されない一方、コーナリング性能がより重要になる。「バッテリー不足に悩まされにくくなるのはもちろん良いことだけど、それが良いのか悪いのかは分からない。結局、コーナーが多く、マシンには優れたコーナリング性能が必要になる。自分たちがどれほど競争力を持てるかは、今の時点では分からない」フェルスタッペンは、ハンガリーでの見通しについても「まずはトラブルのない週末になってほしい。それが競争力を発揮するうえで大きな助けになる」と慎重な姿勢を示した。優勝争いには届かなかったものの、レッドブルはスパで予想以上の競争力を発揮した。フェルスタッペンにとって3位は、VSCの不運とハードタイヤでの苦戦を考えれば、現状で獲得可能な最大限に近い結果だった。
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