カルロス・サインツJr.が、現代のF1ドライバーたちがかつてのようなカートイベントに参加するのは難しいと語る中で、唯一の例外としてマックス・フェルスタッペンの名前を挙げた。サインツによると、フェルスタッペンはレッドブルとの契約において、マーケティング活動やメディア対応を免除される特別条項を持っているという。
現代F1では時間の余裕がないサインツはスペイン紙『Mundo Deportivo』のインタビューで、現役F1ドライバーによるカートレースが行われれば自分が勝つだろうと冗談を飛ばした。その流れで、1993年から2011年まで開催されていたF1ドライバー参加のインドアカート大会「エルフ・マスターズ」の話題になると、現在のF1では同様のイベント開催は不可能だとの考えを示した。「24戦もある選手権で、さらにマーケティング活動やインタビューもある状況では不可能だ。どのドライバーも対応できないだろう」しかし、サインツは一人だけ例外がいると語る。「いや……マックスだけは別だ。彼はマーケティング活動やインタビューをやらない唯一のドライバーだからね」契約に特別条項があると主張サインツは、フェルスタッペンがレッドブルとの契約によって特別な扱いを受けていると主張した。「それが契約に書かれているんだ。彼にはそれが可能だし、レッドブルも受け入れている」「残りの僕たちには、そういうレースにエネルギーを注ぐ時間も余力もない」もっとも、サインツの発言はあくまで本人によるものであり、フェルスタッペンの契約内容が公表されているわけではない。近年のフェルスタッペンはGTレース活動にも力を入れており、2026年5月にはニュルブルクリンク24時間レースに初参戦した。現役F1ドライバーとしては異例とも言える活動範囲の広さを見せている。ウィリアムズで長期計画に挑むサインツ一方、サインツ自身は2026年シーズンの厳しい戦いに直面している。2025年に大きな飛躍を遂げたウィリアムズだったが、新レギュレーション導入初年度となった2026年は苦戦。開幕7戦終了時点でチームの獲得ポイントは11点にとどまり、そのうち6点をサインツが獲得している。チーム代表ジェームス・ボウルズは、ウィリアムズが優勝争いを展開する目標時期を2028年としている。しかし、サインツはそれを待つつもりはない。「今でも現実的な目標だと思う。ただ、今年の後退によって、その目標は数カ月、あるいは1年ほど遅れたかもしれない」「このプロジェクトが勝てるチームになるまで、どれくらい時間がかかるのか。自分自身の中でも考えている」「できるだけ早く勝利を取り戻したい。そのためにも、ジェームスが2028年と言っていても、僕はもっと早く実現できるようチームを後押ししていくつもりだ」フェラーリ時代に4勝を挙げたサインツは、現在ウィリアムズ再建計画の中心人物として活動している。今回の発言は、現代F1におけるドライバーの商業活動の負担と、フェルスタッペンの特異な立場を浮き彫りにするものとなった。
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