マックス・フェルスタッペンのニュルブルクリンク24時間レース初参戦は、イベント全体に大きな注目を集めている。その一方で、現場では“フェルスタッペン効果”による予想外の課題も発生しているようだ。メルセデスAMGのカスタマーレーシング責任者を務めるステファン・ヴェンドルは、フェルスタッペンの参戦がGT3レース界にとって大きなプラスであると認めつつも、メディアや観客の集中によって現場作業が「かなり難しくなっている」と明かした。
GT3レースに新たなファンを呼び込む存在ヴェンドルはDaily Sports Carに対し、フェルスタッペン参戦による影響について次のように語った。「一方では、こうした注目を集められるのは楽しいことだ」「GT3というカテゴリー全体にとって、そして全メーカーにとって、どれほど大きな意味を持つかを見ることができる。これまでGT3レースを見たことがなかった層から、新しいファンが来てくれている」「それを見るのは素晴らしいことだし、このプラットフォームにとっても非常に良いことだ。我々のプロモーターやメーカーすべてにとってプラスになる。だから、マックス・フェルスタッペンのようなF1ドライバーがGT3レースに参加し、純粋にレースを楽しんでいることを、我々は歓迎すべきだと思う」フェルスタッペンは以前からGT3や耐久レースへの関心を公言しており、今回のニュル24時間参戦には世界中から注目が集まっている。F1ファン層をGTレースへ引き込む効果は、主催者やメーカーにとっても非常に大きい。“30人の記者に囲まれる”異常なピット環境その一方で、ヴェンドルは現場スタッフにとっては状況が簡単ではないと認めた。「ただ、メカニックに聞けば違う答えが返ってくるかもしれない。周囲に非常に多くの人が集まり、メディア関係者も大量にいることで、作業がかなり難しくなることがあるからだ」「特にニュルブルクリンクでは、マシン周辺にスペースがほとんどない。ピットストップ中やプラクティスでは、マシンの周囲に30人ものジャーナリストが集まっている」「本来ならクルマに乗り込んだときに見えるはずなのはピットウォールだ。しかし実際にはジャーナリストやカメラばかり見える状態になっている。だから作業方法も適応していかなければならない」ニュルブルクリンク24時間は、もともとパドックやピットエリアのスペースが限られているイベントとして知られる。その中でフェルスタッペンへの注目が爆発的に高まり、通常のGT3イベントとは比較にならない数のメディアが押し寄せている。F1王者の参戦がGT3レースの価値を変えるヴェンドルは最後に、多少の混乱があったとしても、フェルスタッペン参戦がモータースポーツ界全体にとってプラスであるとの見解を示した。「とはいえ、これは我々のスポーツにとって良いことだと思う。我々がここで行っているすべてにとってプラスになる」「新しいファンやパートナー、スポンサーを惹きつけられることを願っている。我々と同じ情熱を共有してくれる人たちを増やせれば素晴らしい」フェルスタッペンはダニエル・ジュンカデラ、ジュール・グーノン、ルーカス・アウアーとともにTeam VerstappenのメルセデスAMG GT3をドライブ。予選では4番手を獲得しており、決勝では優勝争いを繰り広げている。F1世界王者の参戦によって、ニュル24時間は例年以上の熱気に包まれている。GT3レースにとって、その影響は単なる話題性を超えたものになりつつある。
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