マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)は、2025年F1ラスベガスGPのスタートでランド・ノリス(マクラーレン)が犯したブレーキングミスについて、「誰でも簡単に引っかかる」と強調し、理解を示した。ノリスはレース中に2位でチェッカーを受けたものの、後の車検でスキッドブロック摩耗の重大な技術違反が確認され、正式に失格処分となった。これにより、タイトル争いにおけるフェルスタッペンとの差は42ポイントから24ポイントへと大幅に縮小している。
「すぐブレーキだからミラーを見る時間がない」──ノリスの判断を擁護フェルスタッペンは、ノリスのターン1でのディフェンスを批判するどころか、むしろ擁護した。「もちろんイン側をカバーするのは正しい判断だ。誰だってそうする。ただ、ブレーキポイントは本当に簡単に見誤るんだ」「普通はグリッドを離れてからミラーを見る余裕がある。でもここではすぐにブレーキが来る。しかも路面が滑りやすい。だからああいうことが起きたんだと思う」路面再舗装により滑りやすくなったラスベガスの路面が、ノリスを“罠”にかけたと説明した。ラッセルの接近とタイヤマネジメント──序盤の攻防ノリスのミスによってトップに立ったフェルスタッペンだが、序盤はメルセデスのジョージ・ラッセルがDRS圏内まで迫り、強いプレッシャーを受けた。「ターン1で前に出られたのは助けになった。でも第1スティントは全員がどれだけ攻めていいのか探っていたと思う。木曜には十分なロングランができていなかったからね」その後、ラッセルはグレイニングで後退。フェルスタッペンはクリーンエアを活かしてペースを管理し、優位に展開した。1ストップ完成「とても楽しく、リラックスしたレースだった」フェルスタッペンはミディアム→ハードの1ストップ戦略でシーズン6勝目を挙げた。「最初のスティントが良かったので、ハードに替えてからはさらに楽になった」「ピットウォールとのコミュニケーションも完璧だったし、とても楽しくてリラックスできるレースだった」タイトル争いは続く「勝てるときに勝つだけ」ノリスが失格となったことで、タイトル争いは一気に接戦へ。フェルスタッペンは24ポイント差まで迫り、タイトル獲得が現実的な射程に入った。「勝てるときは勝つだけ。良い週末を楽しみたい。それが一番だよ」