マックス・フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルメーレンは、今季終了後にフェルスタッペンがレッドブルF1を離れる可能性について明言を避けた。ここ数週間、フェルスタッペンがメルセデスF1に移籍するのではないかとの憶測が加熱しており、トト・ヴォルフとジョージ・ラッセルが本人との「会話があった」ことを認めている。
ラッセルはF1オーストリアGPの週末に、メルセデスとフェルスタッペンの話し合いが自身の契約交渉を遅らせていると明かし、一方のフェルスタッペン本人は沈黙を貫いてきた。だが今週末のF1イギリスGPを前にしたメディア対応日、フェルスタッペンはメルセデスとの接触について肯定も否定もしなかった。フェルメーレンはその直後にオランダ『Formule1.nl』に対し、会話があったことを認めている。「F1では、みんながみんなと話をするものだ」とフェルメーレンは語る。「我々がトトとも話をするのは当然だし、それと同じようにAともBともCともDとも話をしている。それがたまにコーヒーを飲む程度のことでも、別に大したことじゃない。だが今はそれがメディアによって大げさに取り上げられている。しかし、これがF1というものだ」「以前はランド・ノリスやオスカー・ピアストリが話題の中心だったり、ルイス・ハミルトンとフェラーリの話があったり、そして今はマックスと彼の契約に含まれるパフォーマンス条項に注目が集まっている」「これは一種の圧力鍋みたいなもので、さまざまな報道や憶測が週末にかけて高まり、それが現実であるかのように錯覚されている」今回の噂の背景には、レッドブルRB21の競争力低下に加え、フェルスタッペンの契約に含まれる複数の「パフォーマンス条項」の存在がある。RacingNews365によれば、夏時点でフェルスタッペンがドライバーズランキング3位圏外にいる場合、チームを離脱できる条項があるとされている。これについてフェルメーレンも一部を認めた。「正確な出どころは分からないが、大部分は夏の時点で発動するかどうかのパフォーマンス条項に関する話だ」「それで実際に何かが起きるのか、起きないのか、それはまだ分からない。結局、何も起きない可能性だってある。それ自体は不思議なことではない」「過去にも条項が発動されたことはあったが、その後自然消滅した例もある。だから、来年について今この段階で100%明言することはできない。誰にもできないんだ」