フェルスタッペン F1ベルギーGP予選「ダメージリミテーションのレースになる」

しかし、今シーズンの内燃エンジンの使用上限を超えてしまったため、明日のポールポジションは獲得できず、10グリッド降格して11番手からのスタートとなる。ダウンフォース重視のセットアップを活用し、序盤の区間ではコンパウンドの使用を最小限に抑えることが、この差を生む上で重要だったとフェルスタッペンは確信している。「そうだね、いい一日だった」とフェルスタッペンは笑顔で語った。「もちろん昨日は、マシンにいくつか変更を加えてみたんだ」「そこから学んだことを生かして、自分たちがベストだと思うものをマシンに施してみた」「見ての通り、ライバルたちよりもダウンフォースを少し多めにつけたと思う。だから、もちろん雨の日は少し安定性が高くなるし、このコースではそれが役に立つ」「でも、全体的には予選Q1からQ3までずっとラップは良かったと思う」「Q1とQ2を1セットのタイヤだけで通過したのが重要だったと思う。もちろん、それによってQ3に向けてより良いチャンスが得られたし、すべてがうまくいった」マックス・フェルスタッペンは明日、集団の中で簡単に順位を上れるとは思っていない。マックス・フェルスタッペンは、ベルギーでの過去2レースでのグリッドペナルティを乗り越え、2022年には14番グリッドから一気に勝ち上がり、昨シーズンの6番グリッドから再び優勝を果たした。しかし、F1で3度のチャンピオンに輝いたフェルスタッペンは、今回はそれほど簡単に集団を追い越せるとは思っておらず、マクラーレンが優勝候補の筆頭になると予想している。「もちろん、今日はそれほど重要ではない。明日はドライコンディションになり、気温も上がるだろう。タイヤのパフォーマンスも重要になる」とフェルスタッペンは続けた。「当然、明日はもう少し難しいレースになるだろう。もちろん、過去2年のような展開にはならないだろう。当然、周りのマシンはかなり速い」「だから、とにかく前進して、フェラーリ、メルセデス、そして運が良ければマクラーレンとも戦えるように努力する。でもすべては僕たちのペース次第だ」フェルスタッペンは、完全な勝利を目指すのではなく、チャンピオンシップで75ポイントという大きなリードにダメージを最小限に抑えることに焦点を合わせているとのこれまでの姿勢を繰り返した。44周のレースでどのようなアプローチを取るかと尋ねられたフェルスタッペンは、「1周目を生き延びて、そこから進むだけだ」と答えた。「他のマシンとはタイヤ戦略も少し異なるので、レースでそれがどう展開するか様子を見なければならないけど、できることはやってみるつもりだ」「もちろん、過去2年間のようにトップに復帰できるという自信はない」「やはり、ダメージリミテーションのレースになるだろう。そういう状況だけど、少なくとも今日は明日に向けてのスタートポジションとしてはベストな結果だったと思う」フェルスタッペンは、より荷重のかかるリアウイング構成に戻すことを選択したが、その選択が順位を上げるための努力の妨げになるのではないかとは心配していない。むしろ、レッドブルのドライバーは、ダウンフォースが大きければタイヤをよりよくセーブでき、それによってオーバーテイクのチャンスを生み出せると指摘した。「FP1ではウイングに少し自信と快適さを感じたので、明日もそうなることを期待している」とフェルスタッペンは説明した。「明日は少し暖かくなるので、実際にはもう少し滑りやすくなるかもしれない」「僕にとってはいい方向に向かうことを期待しているが、例えばマクラーレンのウイングを見ると、かなりスリムなウイングを使っている」「彼らにはうまくいっているようだが、昨日は私にはうまくいかなかった。だから、戦略も少し変えてみた。明日、どうなるか分かるだろう」「つまり、僕は車を追い越さなければならない。ここではDRSの効果がかなり大きい」「でも、結局のところ、ここではタイヤをうまく使うことがより重要だと思う。タイヤをうまく使えば、追い越すことができるからね」