マックス・フェルスタッペンは、2023年のF1シーズンの早い段階で長い休暇に遭遇するのは奇妙なことだと語る。オーストラリアで行われた今季の3回目のフライアウェイラウンドに続き、現在F1はアゼルバイジャンGPでシーズン再開されるまでの4週間のインターバルの真っ只中にある。
このインターバルは、4年連続で中国GPがキャンセルされたことにより発生したもので、当初はこのインターバルのちょうど真ん中に上海でグランプリが開催される予定だった。フェルスタッペンは、1年の早い時期にレースから離れるのは奇妙な現象だとしながらも、最近体調を崩していたため、感謝もしていると述べた。サウジアラビアでは、胃のウイルスから回復したフェルスタッペンがメディア対応を欠席し、オーストラリアでは快勝したものの、まだ100%ではなかったと認めた。「数週間前はあまり楽しみじゃなかったけど、その後体調を崩して、特に最終のレースはちょっと苦戦した」と開幕3戦で2勝を挙げたフェルスタッペンはコメント。「だから僕にとってこの3週間は、体力が完全に戻り、フルプログラムが組めるようになるためのもので、ある意味、今ははいいのかもしれない」「でも、通常、調子が良ければ、レースを続けたいとも思うよね。それはクルマを調べて速くしようとすることとは関係ない。それは自然なプロセスだと思うけど、特にシーズンの早い段階ででも3週間も休みがあるなんてちょっと変な感じだ」4月最後の週末、アゼルバイジャンで開催されるF1世界選手権は、夏休みまでのわずか14週間の間に10レースが行われることになる。前回メルボルンで優勝したフェルスタッペンは、ドライバーズランキングでレッドブルのチームメイトであるセルジオ・ペレスに15ポイントのリードを築いている。2023年の序盤戦はレッドブルが圧倒的な強さを見せているが、バクー市街地サーキットは今年最初のスプリントレースを開催する栄誉に浴している。スプリントが行われる週末は、ドライバーとチームが予選前に行うプラクティスが1回しかないため、レッドブルのライバルがサプライズを起こすチャンスとなる。昨シーズン後半、アップグレードされたRB18は無敵の強さを誇ったが、2022年最後のスプリントウィークエンドでは、レッドブルが誤ったセットアップ選択をしてしまい、サンパウロでメルセデスが1-2勝利を収めるというサプライズがあった。フェルスタッペンはスプリント方式の短い歴史の中で最も成功したドライバーかもしれないが、2度のタイトル獲得経験を持つ彼は、この方式を非常に批判しており、レースの見ごたえを高めるというよりは、純粋に生き残りをかけた挑戦であると主張している。レッドブル・レーシングのチーム代表だるクリスチャン・ホーナーも、2023年に開催される6つのスプリントレースの最初のレースが、事故が避けられないバクーの狭い通りで行われることについて、同様の懸念を表明している。厳しい予算枠が設定されているため、ホーナーは特に、大きなクラッシュの可能性がある場合、その年の後半にチームの開発予算に影響を与える可能性を懸念している。