レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、2021年F1フランスGPの決勝で今季3勝目を挙げ、ドライバーズランキングのリードを広げた。ポールポジションからのスタートとなったマックス・フェルスタッペンは、スタートを上手く決めてターン1へ進入しましたが、出口で膨らんでしまい、ルイス・ハミルトン(メルセデス)にリードを奪われる。
その後、マックス・フェルスタッペンは、バルテリ・ボッタス(メルセデス)のピットインに反応して、18周目にピットへ。ここで見事なペースを見せ、ボッタスの前方に留まるだけでなく、その1周後にピットインしたハミルトンの前に出て、実質的なリードを奪う。首位を走行していたフェルスタッペンだったが、後方のハミルトンからプレッシャーを受け続け、タイヤのデグラデーションも進んだことから、レッドブル・レーシング32周目に2度目のピットインを行うことを決断。ミディアムタイヤに交換して4番手でレースへ復帰すると、首位奪還を目指して追い上げを狙う。3番手のペレスとポジションを入れ替えたマックス・フェルスタッペンは、ファステストラップを更新しながらメルセデス勢との差を詰めていく。残り9周で、ボッタスを捕らえて2番手に浮上。この時点でハミルトンとの差は大きかったものの、ペースを緩めずに追撃する。マックス・フェルスタッペンは、残り2周でハミルトンに追いつき、ミストラルストレートのシケインでオーバーテイクを決めて、今季3勝目を挙げた。また、ファステストラップによる1ポイントも追加し、ドライバーズチャンピオンシップでのリードを12ポイントに拡大した。「この勝利は、チームの素晴らしい努力によるものだ」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「さらに、このコースでダブル表彰台というのは、現場とミルトンキーンズのファクトリーのみんな、そしてホンダのハードワークの結果だ」「当然、自分で前に出て後続を突き放してという展開を望んでいたけど、F1ではそれが上手くいかないことはよくあるので、今日は本当に苦労した。2チームが非常に僅差であることが分かったと思うし、こうして戦略の差で残り2周で前に出て勝利を挙げられたことで、報われた思いだ」「スタート後のターン1でリアを失ってコースアウトし、ルイス(ハミルトン/メルセデス)に前を行かれたことで、簡単なレースにはならなかった。もちろんすぐに対抗しようと思ったけど、まだレースは長いことが分かっていたので、集中し続けた」「最初のスティントでは、ルイスと戦えるペースはなかったので、リスクを取って先にピットへ入ったけど、正直ここでアンダーカットが成功して前へ出られるとは予想していなかった。彼らはハードにプッシュして僕をパスしようとしてきたけど、運よく前に留まれたし、ミスができないとも思っていた」「終盤にかけて少し風が収まり、路面にラバーが乗ってきたことで、そのコンディションにマシンが合っていたので、2ストップ戦略を決断し、それがうまくいった。最終的に、僕らチームは2台とも適切な戦略を採り、チェコ(ペレス)とともに表彰台に立てて最高の気分だった。オーストリアまでの数日はこの勝利を楽しみ、また戦っていく」