レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、2021年のF1世界選手権 第2戦 F1エミリア・ロマーニャGPで優勝。“この勝利はチームとホンダのメンバー全員のもの”と語った。3番グリッドかたインターミディエイトタイヤでスタートしたフェルスタッペンが素晴らしい飛び出しを見せ、ルイス・ハミルトン(メルセデス)のインを突くと、首位を奪い取る。
路面は徐々に乾いていき、2番手のハミルトンからのプレッシャーも強まってきたことから、レッドブル・ホンダはフェルスタッペンを27周目にピットインさせ、ドライ用のミディアムタイヤに交換。ハミルトンもこの直後にピットインしたが、コース復帰後にはフェルスタッペンが5秒近くのリードを築いて首位をキープした。この後、ハミルトンのコースアウトもあり、フェルスタッペンは大きくリードを拡大する。しかし、34周目にジョージ・ラッセル(ウイリアムズ)とバルテリ・ボッタス(メルセデス)が激しくクラッシュし、レースは赤旗中断となる。この中断によって、各車はタイヤ交換が可能となり、フェルスタッペンはミディアムを装着。リスタート時にはフェルスタッペンがハーフスピンを喫する場面もあったが、首位をしっかりと維持。後続との差を大きく広げ、最後は20秒以上のリードを保ったままチェッカーフラッグ。今季初勝利を挙げた。この勝利は、ホンダとしては79勝目、イモラでホンダのF1エンジン搭載マシンが勝利するのは、1991年のアイルトン・セナ選手以来となる。「今日の優勝は本当にうれしいし、この勝利はチームとホンダのメンバー全員のものだと思う」とマックス・フェルスタッペンはコメント。「今日はいいスタートを切れたことがカギだったと思う。昨年はいつもウエットタイヤでのスタートに苦しんでいたけど、改善のためにみんなで懸命に努力してきた」「特にレース序盤のコンディションが非常に難しかったし、コースアウトしないように走り続けることが本当に難しかったけど、結果的にトラブルフリーでレースを終えることができた。後ろからルイス(ハミルトン)がよくついてきていたので、僕がレースを支配したと言えるほど速かったとは思わないし、赤旗中断からの再開後にあそこまで上がれたということは、彼のマシンに速さがあったということだと思う」「勝利できたのはチームが正しいタイヤ選択をしてくれたからだし、すべてをうまくマネージしてくれた。インターミディエイトタイヤの摩耗状況を考慮すると、スリックタイヤに交換するタイミングは難しかったけど、チームが正しいときにピットに呼んでくれた。リスタート前にタイヤを温める際、一瞬スピンしそうになったけど、幸運にも無事にレースを続けることができた」「まだまだ僅差なので改善することがあるが、今日のところは結果に非常に満足している。ポルトガルは素晴らしいサーキットなのでレースが楽しみだし、その後のバルセロナはどんなところかよく理解できているサーキットだ。これからどこまで行けるか分からないけど、今のところはいいシーズンのスタートを切れていると思っている」2021年 F1エミリア・ロマーニャGP 決勝 結果1.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)2.ルイス・ハミルトン(メルセデス)3.ランド・ノリス(マクラーレン)4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)5.カルロス・サインツ(フェラーリ)6.ダニエル・リカルド(マクラーレン)7.ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)8.ランス・ストロール(アストンマーティン)9.エステバン・オコン(アルピーヌ)10.フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)11.セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)12.角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)13.キミ・ライコネン(アルファロメオ)14.アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)15.セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)16.ミック・シューマッハ(ハース)17.ニキータ・マゼピン(ハース)DNF.バルテリ・ボッタス(メルセデス)DNF.ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)DNF.ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)